U-20W杯、日本はセネガルに1-0勝利! 主将・松木玖生の強烈ミドル弾で白星スタート

松木玖生(中央)のゴールでU-20日本代表がセネガル代表に勝利【写真:Getty Images】
松木玖生(中央)のゴールでU-20日本代表がセネガル代表に勝利【写真:Getty Images】

グループリーグ初戦で松木が決勝ゴールを挙げた

 世界的に若手の登竜門として知られるU-20ワールドカップ(W杯)で、U-20日本代表は5月21日(日本時間5月22日)に大会初戦のU-20セネガル代表戦に臨み、前半の先制ゴールを守り切って1-0の勝利を収めて白星スタートを切った。

 日本は今年に入ってのアジア最終予選で出場権を獲得。当初はインドネシア開催が予定されていたが、急遽アルゼンチン開催へと変更になった大会で、アフリカ予選を6戦全勝で勝ち上がってきたセネガルとの対戦になった。冨樫剛一監督がメンバー発表会見で「いつもならU-17W杯を経験した選手が入るものだが、コロナ禍でこのチームは誰も経験していない」と話したように、この世代はU-17W杯などの国際大会が中止になってきたことで初の大舞台になった。

 立ち上がりからハツラツとしたプレーを見せる日本は前半15分、セカンドボールの奪い合いに勝利するとドイツ名門バイエルン・ミュンヘンのセカンドチームに所属のMF福井太智が相手を引き付けながらFW松木玖生に横パス。すると、ペナルティーエリア外から迷わずに左足を振り抜いた松木の鋭いミドルが突き刺さって大きな先制点が生まれた。

 しかしアフリカ最強のセネガルも失点後に反撃を見せた。前半21分、サイドからゴール前に入ってきたボールを混戦の中でつながれてFWサンバ・ディアロに蹴り込まれたが、時間を掛けたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるオフサイドチェックにより、ゴールは取り消しに。国際サッカー連盟(FIFA)の新たな試みである、VARにより判定が修正された際にレフェリーが行う簡潔な説明では、「セネガルの9番(FWスレイマン・ファイ)がオフサイドの反則に該当した」とアナウンスされた。

 1-0のリードで迎えたハーフタイムに、富樫監督は攻撃的な良さをあまり出せない状況だったMF永長鷹虎からMF山根陸への交代を実施した。前半よりもセネガルに押し込まれる展開が続く中で、ドイツ名門シュツットガルトのセカンドチームに所属するDFチェイス・アンリや、スペイン名門バルセロナの下部組織所属のDF高橋仁胡を擁する最終ラインが奮闘した。

 後半の半ば過ぎには立て続けにペナルティーエリア内でシュートを許す苦しい時間帯も迎えたが、相手のシュートが枠外に飛ぶミスにも助けられた。なかなか前線にボールが収まらないことで相手の攻撃回数が増えてしまったが、富樫監督はラスト10分で今年の全国高校サッカー選手権得点王で、卒業後はドイツのボルシアMGでセカンドチームに所属するFW福田師王をピッチへ。海外組4人がピッチに立った日本はこのまま1-0で逃げ切り、大会初戦を勝利で飾った。

 中2日の戦いが続く厳しいグループリーグは、2位以内あるいは3位の中で上位に入れば決勝トーナメントに進出できる。日本は次戦でコロンビアと対戦する。

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