アル・ヒラルは「強い」 浦和FW興梠が運命のACL決勝第2戦へ決意「恐れる気持ちもない」

埼スタでの第2戦でもゴールが期待される興梠慎三【写真:轡田哲朗】
埼スタでの第2戦でもゴールが期待される興梠慎三【写真:轡田哲朗】

第1戦のアウェーゴールのアドバンテージは意識せず

 浦和レッズのFW興梠慎三は、5月5日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦、アル・ヒラル(サウジアラビア)戦の前日記者会見に出席。初戦のアウェーゴールも含め大会の通算ゴール数で日本人最多記録を更新中のエースは、「0-0でいいんだという気持ちは捨てたほうがいい」と険しい表情で話した。

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 初戦は現地時間4月29日にサウジアラビアで行われたが、立ち上がりから押し込まれた浦和は早い時間に失点。しかし、興梠が「アル・ヒラルの選手は個々の能力が高く、なかなか勝てる試合ではないと思っていた。失点しても前に出なかったという質問があったが、バランスを崩して前に出てカウンターで2点、3点と失点するのが嫌だった」と話したように、粘り強くゲームを進めた。

 そして、後半に相手のミスもあったものの興梠が同点ゴールを奪って引き分けに持ち込んだ。それだけに「どこかで必ずチャンスが来ると思っているなかで、ラッキーな形だったが、それがアウェーの戦いだと思う。初戦は良い試合ができた」と総括した。

 このゴールにより、浦和は勝利もしくは0-0の引き分けでも優勝することができる。しかし、興梠は「0-0でいいんだという気持ちは捨てたほうがいいと思う。もちろん僕たちはホームでできる。6万人近いサポーターが来てくれる。そのサポーターの前で0-0でいいという気持ちではダメ。必ず得点を取り、守備はゼロで押さえて勝利するという気持ちでプレーしないといけない」と話す。

 興梠は「2017年、19年と今回で3度目の対戦になりますが、正直、強いです。個の能力も高く、僕自身リスペクトしているチーム。だからと言って恐れる気持ちもないし、僕たちは勝つために試合をするので、特別な気持ちはないです」と、17年には勝利、19年には敗れた相手の力を認めている。

 それでも浦和のエースは「アウェーではなかなかいい攻撃ができなかった。相手のミスで得点したのは、僕もそう思う。そんなにここで多くは語れないが、初戦とは違う試合を見せられると思う。期待してほしい。アウェーにもたくさんの方が来てくれて今回も6万人と聞いている。2019年に負けて悔しかったし、それ以上にサポーターが悔しい思いをしている。今回、その6万人の気持ちを背負って戦いたい」と話す。

 エースの一撃があれば、3回目のアジア王者は大きく近づく。大きな期待を背に、興梠が浦和の先頭に立ってアル・ヒラルのゴールに迫っていく。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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