チリ代表MFがバロンドールを痛烈に批判 「マーケティングされた選手が勝ち取る賞だ」

候補者30人にノミネートされたビダルが、母国のラジオ番組で語る

 その年の世界ナンバーワンのサッカー選手を決める個人タイトルと言えば「バロンドール」だが、今年南米王者に輝いた中盤のキーマンがその選出方法に噛みついている。バイエルンのチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルが、「バロンドールはアタッカー、そしてマーケティングされている選手が勝ち取る」と母国チリのラジオ番組に出演して批判している。

 昨季4シーズン在籍したユベントスからバイエルンに移籍したビダルは、当時のジョゼップ・グアルディオラ監督(現マンチェスター・シティ監督)の下でレギュラーを獲得。チームのリーグ4連覇に貢献した。ユーベ時代にもセリエA4連覇の中心メンバーだったことを踏まえると、“優勝請負人”のイメージを着々と築きつつある。

 そんなビダルでも、ほぼ手が届かないだろうとあきらめ気味のものがあるという。それはバロンドールだ。フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が発表した候補者30名の中にビダルの名が記され、南米出身選手の中では8人のうちの1人となっている。それでも、自身の受賞は難しいと考えている。

 「この賞は、常にアタッカーのものであるからね。よりマーケティングされている選手が勝ち取るものだ。もし、ちゃんと実績を見てもらえれば、受賞条件は変わってくるだろうけど」とビダルは語り、同賞の選考方法を皮肉った。

 

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