「なぜ肩なのか」 レアルFW得点→VAR取り消し…「ラ・リーガの1ミリ」判定が物議
レアル寄り「マルカ」紙、クラシコの“VAR判定”に注目
スペイン1部レアル・マドリードは現地時間3月19日、ラ・リーガ第26節を敵地で戦い、首位FCバルセロナに1-2で敗れた。勝ち点差が「12」に広がり優勝が絶望的な状況となったなか、スペイン紙「マルカ」は勝敗を分けた“VAR判定”に注目している。
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優勝争いに踏みとどまるべく、背水の陣で敵地「カンプ・ノウ」に乗り込んだレアル。この試合では前半9分、相手ボックス内深くに侵入したFWヴィニシウス・ジュニオールのクロスがDFロナウド・アラウホの頭に当たり、ボールはそのままゴールへ。レアルが幸先よく先制する。
レアルのリードで前半を折り返すかと思われた同45分、今度はバルセロナが反撃。ペナルティーエリア内の混戦からMFセルジ・ロベルトが右足で冷静に沈め、試合を振り出しに戻す。
後半に入ると時間の経過とともに両チームとも間延びし、カウンターの打ち合いのような展開に。そんななか、同35分にレアルに待望の瞬間が。FWロドリゴの中央突破から右サイドのDFダニエル・カルバハルへボールを展開すると、中央への折り返しに途中出場のFWマルコ・アセンシオが左足で流し込み勝ち越し点を挙げる。ところが、このプレーにビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。アセンシオの肩がほんのわずかにオフサイドラインから出ていたとして、ゴールは取り消された。
そして迎えた後半アディショナルタイム1分、ボックス内でバルセロナFWロベルト・レバンドフスキからヒールパスを受けたDFアレハンドロ・バルデが左サイドから中央へ素早いグラウンダーのクロス。これを途中出場のMFフランク・ケシエが右足で流し込み激闘を制した。
目まぐるしい展開となったこの1戦について、「マルカ」紙はアセンシオのオフサイド判定に注目。VARチェックの画像を一面に掲載し、「ラ・リーガの1ミリ」との見出しを添えた。さらに、同紙は公式インスタグラムでこの一面を公開。するとレアル寄りの新聞とあってか、コメント欄には「なぜ手ではなく、肩なのか」「(バルセロナは)正義の裁きを受けよう」「審判への報酬は継続」など判定への異論が噴出していた。
首位攻防戦の勝敗を分けたわずかな“差”。ただ、この判定はしばらく物議を醸すことになりそうだ。