モナコで復活の兆し 南野拓実へ古巣リバプール専門メディアが今後へエール「タキの笑みがもう少し頻繁に見られることを…」
現地評価に触れつつ現状を考察
フランス1部ASモナコの日本代表MF南野拓実は、加入後に現地を十分満足させるほどの結果を残せていない。それでも6試合ぶりに先発復帰した、現地時間2月5日リーグ・アン第22節クレルモン戦(2-0)では高いパフォーマンスを発揮。南野の現状を、古巣イングランド1部リバプールの専門メディアが考察している。
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現在28歳の南野は、2022年夏に名門リバプールから完全移籍でモナコに加入した。しかしチームのスタイルにフィットするまで時間がかかっており、ここまで公式戦17試合1ゴール4アシストにとどまっている。
そんな南野について古巣、リバプール専門メディア「Empire of the Kop」はフランス現地の声も拾いつつ紹介。フランス紙「レキップ」では「リバプールからの獲得は単なる『マーケティング戦略』であり、それ以上のものではなかった」という厳しい意見も上がっていた。しかし直近のクレルモン戦では、「南野はモナコのシャツを着て初めて説得力のあるプレーを見せた」と好意的な評価を得ている。
今後の活躍に注目が集まるなか、「Empire of the Kop」では現地でのこうした意見も踏まえ「モナコで奮闘するタキ」と題して考察を展開した。
「南野がモナコで適応に苦しんでいるのを見るのは、本当に残念なことだ」と悲観すると「サラーやマネではないかもしれないが、南野は依然として質の高い選手だ」とリバプールで発揮してきた持ちたる才能に高い評価を与えている。
「タキやディボック・オリギのような縁の下の力持ちが抜けたことで、チームのクオリティーが下がったと言うのも事実」とカップ戦が主要でも、結果を出してきた南野らの存在に着目。「南野はFAカップとカラバオカップの両方で、レッズのトップスコアラーになった。彼がいなければ、チームはどちらのトロフィーも獲得できなかったと言っていい」と改めてその功績を称えている。
そして、モナコ移籍後は「しかし残念なことに今のところ、タキはレッズのスタメンになるほどの実力はないことを証明したに過ぎない。1550万ポンド(約24億6000万円)の移籍金を正当化することはできなかった」と現状はその実力を発揮できていないことを指摘した。
それでも記事の最後では、ポジティブなプレーを披露したクレルモン戦のパフォーマンスを取り上げつつ「モナコがチャンピオンズリーグ出場を目指している今、彼は今シーズンも活躍することができる」と、今後への期待を明かしている。
「トレードマークのタキの笑みが、もう少し頻繁に見られることを祈っている」
フランスの地でもがく日本人にエールを送っていた。