シャルケ元SDが明かした、板倉滉“移籍の真相” 「獲得が不可能だったというのは神話だ」

板倉滉のボルシアMG移籍の真相とは?【写真:Getty Images】
板倉滉のボルシアMG移籍の真相とは?【写真:Getty Images】

昨夏にボルシアMGへ完全移籍

 日本代表DF板倉滉は、昨夏にドイツの名門シャルケへのレンタル(保有元:英1部マンチェスター・シティ)からブンデスリーガ(ドイツ1部)ボルシアMGへ完全移籍した。シャルケを1部復帰に導いた功績は大きく評価されていたが、板倉の移籍の真相をシャルケの元スポーツ・ディレクター(SD)が明かしている。

 板倉は、21年夏よりレンタル移籍していたシャルケでドイツ2部リーグ31試合に出場して4得点をマーク。チームの2部リーグ優勝と1部リーグ復帰に大きく貢献した。しかし、財政状況が厳しいことが理由で、シャルケは設定されていた買い取りオプションを行使できなかったとされ、ボルシアMGへの完全移籍となった。

 ドイツ紙「WAZ」のインタビュー内でシャルケの元SDであるルーヴェン・シュレーダー氏が明かした内容を、地元メディア「RUHR24」が報じた。

 シュレーダー氏は板倉について「板倉滉の獲得が不可能だったというのは神話だ」と明言。板倉を獲得すれば、「資金量が大きいため、慎重に設定した枠組みを超えてしまう可能性があった」と当時の難点を告白し、「板倉滉を獲得していたら、それは“唯一の獲得”となっていただろう」と状況を回顧している。

「部隊を幅広く配置することを意識し、我々は限界までリスクを取った」と話したシュレーダー氏。1人の補強よりも複数の選手補充を優先した形となったチームは、現在ブンデスリーガ最下位と低迷中だ。

 記事では最後に「責任者たちは、業績と市場価値の上昇の可能性が予見できた板倉滉を“高く”連れてくるよりも、より多くの選手と“安く”契約するという戦略を選んだということである」と総括している。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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