浦和のストロングポイントは健在 助っ人MF&酒井宏樹が示す“欧州基準”のプレー

今季も右サイドでコンビを組む酒井宏樹とモーベルグ【写真:轡田哲朗】
今季も右サイドでコンビを組む酒井宏樹とモーベルグ【写真:轡田哲朗】

昨季も力強さを見せた酒井とモーベルグが好調

 浦和レッズは沖縄県でキャンプを実施中の1月25日、大宮アルディージャとトレーニングマッチを実施して4-1で勝利した。ともに得点に絡んだ日本代表DF酒井宏樹と、元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグによる右サイドは、今季も浦和のストロングポイントになりそうだ。

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 浦和は今月11日からのキャンプが2週間も経過したタイミングで、立ち上がりは押し込まれた。酒井は「最初の5分は動かなかったですね」と苦笑いし、「思うようにやられてイライラしてやっと身体が動いてきた感じでした」と、振り返った。それでも、浦和は前半13分にMF小泉佳穂のゴールで先制すると、前半32分はモーベルグも絡んだ3人のスピード感ある攻撃から小泉がゴール。前半アディショナルタイムには、攻撃参加した酒井のラストパスをDF明本考浩が押し込んだ。

 右サイドバックの酒井と、前方のモーベルグが組むコンビは昨季も力強さを見せた。夏場にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメントで、東地区の頂点に立つ決勝進出を決める大きな原動力になった。モーベルグは正確無比なフリーキック(FK)を決めるなど高い技術を見せ、酒井は準決勝の全北現代(韓国)戦で、1-2のビハインドだった延長後半終了間際に強烈なタックルでボールを奪い返すところから、同点ゴールを導いた。

 今季にマチェイ・スコルジャ監督が就任したなかにあっても、この右サイドの関係は継続。モーベルグは「宏樹とのプレーはいつも楽しんでいるし、もちろん素晴らしい選手で、お互いシンプルにプレーできている」と話し、酒井もまたボランチの選手も絡んでくる右サイドについて「去年からやっているのでなんの不自由もないし、テンポが遅れることもない。そこは積み重ねなので、今年はより精度を高めていきたい」と、積み重ねに手応えも話している。

 対外試合でアシストの続く酒井は「高い位置でボールを受けることが多いので、高い位置で受けるからには仕事をしないといけない」と話し、モーベルグは「個人的には得点のチャンスを作り、もっと得点に絡みたいと思っています。チームが良くなれば個人的にも輝ける回数が増える」と、ゴール量産を誓った。今季も浦和のストロングサイドは、欧州基準のプレーを見せる両者が躍動することになりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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