ヴァスコ・ダ・ガマのレジェンドにカフー氏など多くの人

　ブラジルの名門ヴァスコ・ダ・ガマは、クラブのレジェンドである元ブラジル代表FWロベルト・ディナミッチ氏が大腸ガンで亡くなったことを発表した。クラブ公式ホームページでは、「すべてにありがとう、ロベルト・ディナミッチ！」と声明を発表している。追悼セレモニーには、多くの元ブラジル代表選手も集まったと、現地メディア「グローボ」が報じている。

　ヴァスコ・ダ・ガマの下部組織で育ったディナミッチ氏は、1971年11月のデビュー戦での衝撃的なゴールから、ディナミッチ（ダイナマイト）という愛称を付けられた。その後も1979-80シーズンにスペイン1部バルセロナでプレーした3カ月間を除き、1993年までヴァスコ・ダ・ガマでプレーを続け、クラブ最多となる1110試合に出場し、同じくクラブ史上最多となる708得点を記録している。

　クラブが公式HPで、「クラブ史上最大のアイドル」としたストライカーは、現役引退後もヴァスコ・ダ・ガマの会長を務めるなど、クラブと関わり合いを持ち、彼の初ゴールから50年という節目になった2021年にはクラウドファンディングが行われ、彼の銅像が建てられることとなった。

　埋葬前に行われる追悼セレモニーには、1994年アメリカ・ワールドカップ（W杯）優勝メンバーであるMFマジーニョ氏、MFジーニョ氏、DFジョルジーニョ氏、DFカフー氏（2002年大会も優勝）、DFブランコ氏、DFリカルド・ローシャ氏、さらに1970年メキシコW杯優勝のDFマルコ・アントニオ氏、DFブリット氏も集まったという。

　昨年12月には、「サッカーの王様」こと元ブラジル代表FWペレ氏が亡くなったばかりのブラジルだが、また1人、同国サッカー界のレジェンドがこの世を去っている。