FIFA会長が「酷い振る舞い」と非難殺到 “王様”ペレさん葬儀で自撮り行為が物議「なんという恥さらし」

FIFA会長を務めるジャンニ・インファンティーノ【写真:ロイター】
FIFA会長を務めるジャンニ・インファンティーノ【写真:ロイター】

棺のすぐ側で自撮り撮影、不謹慎な振る舞いを海外糾弾

 12月29日に82歳で亡くなった元ブラジル代表の「王様」ペレさんの葬儀が、古巣サントスFCの本拠地で行われた。国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長も葬儀に出席するためにブラジルに渡り参列したなか、棺のすぐ側での自撮り行為に対し非難が殺到。海外メディアは「なんという恥さらし」と糾弾している。

 ペレさんは現役時代、ブラジル代表として3度のワールドカップ(1958年、62年、70年)制覇を経験。優勝トロフィーを3度掲げた唯一の選手であり、ブラジル史上最高の選手と言われた。そんな往年の名選手も病には勝てず、大腸がんの進行などによる多臓器不全のため、昨年末に82歳でこの世を去った。

 ペレさんの棺は古巣クラブ、サントスFCのホームスタジアムに運ばれ、英雄へ別れを告げるために市民らファンが弔問。葬儀にはFIFAのインファンティーノ会長も参列したなか、ある振る舞いが問題になった。複数の海外メディア上では、ペレさんの遺体が収められた棺のすぐ側で、インファンティーノ会長がにこやかな表情で自撮り写真を撮る姿がキャッチされている。

 FIFA会長の不謹慎とも捉えられるこの行動が問題視され、海外メディアが一斉に非難。フランスメディア「footmercato.net」は「ジャンニ・インファンティーノ、恥辱の黙想」と見出しを打ち、「通夜の席で非常に酷い振る舞いをした。世界の報道機関では憤慨の声が上がっている」と伝えれば、イタリアの日刊紙「il Fatto Quotidiano」も「FIFA会長に批判殺到『なんという恥さらし』」との見出しで糾弾するなど、あまりにも軽率な行動が物議に発展していた。

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