12年ぶり出場の国見が覆した「PKで勝てない」印象 “宣言制”がもたらした効果とは?

3回戦では青森山田と対戦へ

 決して大柄ではない今村は、相手選手がPKスポットにボールを置く時に、近くに行って威圧する。

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「キッカーがボールをセットするまで、前に立つというのは一昨日の試合から、ずっとやっていました。今日はちょっと注意されてできなくなりましたけど(笑)、それでも何かしら自分のキーパーっていう存在を、キッカーが蹴る時に印象付けるというか、自分を大きく見せて、この舞台だと絶対にキッカーの方が緊張するので、どうにかして圧をかけようとしていて、それが成功していると思います」

 国見は、3回戦で青森山田(青森)と対戦する。木藤監督が「青森山田さんは、今の高校サッカー界で一番強いチーム。我々も持っているものをすべて出して、今日、山田さんの情報を見られたのでそこを対応できるようにしたい。短い時間しかないが、しっかりリカバリーして次に向かっていきたい」と言えば、今村も「本当に1つ1つだと思う。次の青森山田だけを見ていきたい。帰ってからビデオミーティングをしたり、自分でも映像を見たいと思う」と、浮かれることなく話す。

 12年ぶりの出場で注目を集めた古豪・国見と現王者の青森山田の対戦は、3回戦屈指の好カードになるはず。2度のPK戦を制し、勢いが付いている国見は、ディフェンディングチャンピオンを相手にどのような戦いを見せるだろうか。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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