言動が物議のアルゼンチン守護神、クラブ指揮官が「話したい」と言及 感情“制御困難”には理解も

アルゼンチンの守護神GKエミリアーノ・マルティネス【写真:ロイター】
アルゼンチンの守護神GKエミリアーノ・マルティネス【写真:ロイター】

ウナイ・エメリ監督がコメント「コントロールすることは難しいこともある」

 アルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスは、カタール・ワールドカップ(W杯)決勝後の振る舞いが物議を醸している。所属するアストン・ビラのウナイ・エメリ監督は守護神の行動について問われ、「彼とセレブレーションについて話したい」と語っていると、英メディアが報じている。

 アルゼンチンの36年ぶり3度目の優勝で幕を閉じたカタールW杯。個人タイトルでは得点王こそムバッペが獲得したが、大会MVPはFWリオネル・メッシ、最優秀若手選手賞は21歳のアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデス、そして最優秀GK賞はマルティネスとアルゼンチン代表選手の名がずらりと並んだ。

 マルティネスは決勝戦でも延長後半に1点もの阻止のビッグセーブを披露するなど大活躍で優勝に貢献したが、その後の表彰式では最優秀GK賞のトロフィーを股間に当てるパフォーマンスをしたことで話題に。さらに決勝後のロッカールームで「ムバッペに黙祷…彼は死んだ」と叫んだとされ、母国での優勝パレードでは顔にムバッペの写真が貼られた赤ちゃんの人形が抱きながらパレードに参加。ピッチ上での圧巻の活躍とは裏腹に、ピッチ外での振る舞いはネガティブな評判を呼んでいる。

 プレミアリーグ第17節リバプール戦に向けた記者会見に出席したエメリ監督には、マルティネスのセレブレーションについての質問が飛んだ。指揮官は苦笑交じりに「大きな感情がある時、コントロールすることは難しいこともある」とコメント。次のように続けている。

「彼とはセレブレーションについて少し話したいと思っている。ただ、今は代表チームの一員であることをリスペクトしないといけない。戻ってきた時にはその件についても話すことができるだろう」

「彼のことは誇りに思っている。W杯優勝は素晴らしいことだ。ビラのファンも誇りに思っていい。来週にはチームに戻ってくるし、今は休んで、新年のトッテナム戦には出られる準備をしてほしい」

 英紙「デイリー・メール」は「エメリがマルティネスに感情のコントロールを要求する」と注目。また、英メディア「フットボール・デイリー」は会見の動画とともに「エメリはマルティネスのセレブレーションにあまり良い印象を受けなかったようだ」と伝えている。

 マルティネスの復帰が見込まれる2023年1月1日のトッテナム戦ではアストン・ビラのサポーターが祝福のバナーを出す予定とのことだが、様々な意味で注目される一戦となりそうだ。

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