【W杯】36年ぶり優勝のアルゼンチンを海外評論家が酷評 「審判団はメッシが王者になるのを観たかった」

W杯のトロフィーを手にしたリオネル・メッシ【写真:ロイター】
W杯のトロフィーを手にしたリオネル・メッシ【写真:ロイター】

メッシは念願のW杯優勝を達成

 カタール・ワールドカップ(W杯)は、アルゼンチン代表が決勝戦でフランス代表をPK戦で下して、1986年のメキシコ大会以来3度目の優勝を果たした。一方で、延長戦でアルゼンチンFWリオネル・メッシが決めたゴールに対し“無効疑惑”が浮上するなど、閉幕後も話題は尽きず、メキシコのスポーツ評論家はアルゼンチンの優勝に物申している。スペイン紙「マルカ」が伝えた。

 アルゼンチンは前半にメッシのPK、MFアンヘル・ディ・マリアの追加点で2点リードも、後半に入ると王者フランスの反撃に遭い、FWキリアン・ムバッペの2ゴールで同点に追い付かれる。延長戦に入り後半4分、メッシのゴールで一度は3-2と勝ち越すも、ムバッペにハットトリックとなるPKを決められ、3-3のスコアのままPK戦へ突入。このPK戦を4-2で制したアルゼンチンが頂点に立った。

 そんななか、延長戦で生まれたメッシのゴールに“無効疑惑”が浮上。FWラウタロ・マルティネスのシュートのこぼれ球をメッシが押し込んだ際、アルゼンチンのベンチメンバーがピッチ内に侵入。これが競技規則上、得点が無効になると指摘されていた。

 メキシコのスポーツ評論家アルバロ・モラレスは米スポーツ専門局「ESPN」の番組「Futbol Picante」に出演した際、「アルゼンチンの恥ずべきスキャンダラスな形でワールドカップを3回制した」と、1978年のアルゼンチン大会の2次リーグ・ペルー戦(6-0)での八百長疑惑、86年のメキシコ大会でのMFディエゴ・マラドーナの“神の手”ゴールに触れつつ、“メッシ贔屓”の今大会を痛烈に批判した。

「メッシは最初で唯一のW杯タイトルを獲得したが、彼のキャリアにおいては失敗を意味する。(元ブラジル代表FW)ペレは3個のW杯トロフィーを持っているからね。ひどい決勝で、審判はアルゼンチンにPKを与えるべきではなかった。VAR? ベンチ選手がピッチに入ることが許可されてない中でメッシはゴールを決めた。審判団はメッシがチャンピオンになるのを観たかったんだ」

 36年ぶりのW杯優勝に沸くアルゼンチンだが、しばらく厳しい声も続くことになりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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