元プレミア指揮官が選手の賭博行為を英紙おとり取材で暴露 八百長疑惑も浮上し波紋広げる

レドナップ氏が、選手が自らの試合で賭けを行っていたと衝撃発言

 トットナムなどを率いたハリー・レドナップ元監督が、かつての教え子が自分たちの試合結果について賭けを行う違反行為を行っていたことを暴露した。おとり取材でイングランドサッカー界を震撼させている地元紙「テレグラフ」が報じている。

 イングランドサッカー協会(FA)は選手に対して、自身の関与する試合への賭けを禁止しているが、レドナップ氏は7月6日におとり取材の対象となり、かつて教え子が自分たちの試合で賭けを行っていたことを暴露。その取材で浮上した代理人との会話では2万ポンド(約260万円)を賭けた選手や、対戦相手のチームも試合結果に賭けるという八百長行為も浮上しているという。

 レドナップ氏はウェストハム、ポーツマス、サウサンプトン、トットナム、QPRで指揮を執った経験の持ち主。ポーツマス時代には元日本代表GK川口能活を指導していたイングランド人指導者の弁護士は、「在任中は知らなかった」と無実を主張しているという。

 イングランド代表のサム・アラダイス監督は同紙の一連のおとり取材により、FIFAやFAが禁止している第三者による選手の保有権を容認した挙句、FAには内緒で架空企業に代表監督としての立場で利益供与する指南料として大金を受け取る契約を結び、在任わずか67日間での契約解除を余儀なくされていた。

 何事も賭けの対象とするお国柄も影響しているのか、イングランドサッカー界の腐敗の根は深そうな気配だ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images 

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