【W杯】三笘は「一番の切り札」も…日本代表OBが指摘する森保ジャパンの“左サイド問題”「厳しい状況」

三笘は途中出場がより攻撃力を発揮も、スタメンが思うように結果を残せず

 元日本代表DF栗原氏は、ドイツ戦も踏まえたうえでのコスタリカ戦の交代策に対して「スムーズだった。面白いと思います」と一定の評価を与えたうえで、左サイドの選手起用に関して「三笘を早い段階で使わないといけない厳しい状況」と見解を述べている。

「三笘は途中出場のほうが存在感を発揮している気がします。それは、三笘にいいところしか求めていない状況だからなお生きる。先発だと守備もしないといけない。コスタリカ戦は点を取りに行かないといけない状況で、投入は『攻めてこい』というメッセージだったと思います。伊東タイプはマークを2枚、3枚つければ、ドリブルがデカいので対処できる。一方で三笘の場合はタッチが細かいので、間を切り裂くのが上手く、対応しづらい。今は一番の切り札ですね。左にスタートからいい選手がいればいいですけど、頑張っている相馬もまだ足りない」

 現地時間12月1日のグループリーグ第3戦スペイン代表戦で、森保監督はどのようなメンバーを送り込むのか。勝敗を左右する大きなポイントになりそうだ。

栗原勇蔵

くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

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