【W杯】ドイツ代表DFの“奇行ステップ”は「侮辱ではない」 海外擁護「過去にも同じことを…」

ドイツ代表DFアントニオ・リュディガー【写真:ロイター】
ドイツ代表DFアントニオ・リュディガー【写真:ロイター】

リュディガーが見せた振る舞いの理由は「スタジアムが静かだから」

 日本代表は現地時間11月23日、カタール・ワールドカップ(W杯)の初戦でドイツ代表と対戦。2-1の逆転勝利で大金星を飾った。そんななか、ドイツ代表DFアントニオ・リュディガーがFW浅野拓磨との競り合いの際に見せた“奇妙なステップ”が世界で話題を呼んでいるなか、「侮辱をしたわけではない」と擁護する海外メディアも出てきている。

 日本は前半31分、GK権田修一がペナルティーエリア内でDFダビド・ラウムを倒してPKを献上。キッカーを務めたMFイルカイ・ギュンドアンに冷静に決められ先制点を許してしまう。しかし、後半開始から施した3バックへの変更が功を奏し、後半30分、MF南野拓実の折り返しをGKマヌエル・ノイアーが弾き出したところにMF堂安律が詰めて同点弾を奪う。さらに同38分にはセットプレーから浅野が逆転ゴールをマーク。優勝候補ドイツを相手に2-1の逆転勝利を掴み取った。

 そんななか、後半途中に浅野が右サイドから縦に出されたボールに抜け出そうとした場面、リュディガーが余裕を持って対応したためパスは通らなかったが、その際、リュディガーは両足を高く上げる奇妙なステップを披露していた。これに対し、海外メディアはこぞってリスペクトに欠いたジェスチャーとして批判が寄せられていた。

 一方、リュディガーを擁護する声も出ている。オランダメディア「Voetbal International」は、「リュディガーの狂ったスプリントは、おそらく侮辱したわけではない」と見出しを打ち、「リュディガーの振る舞いは、本当に侮辱する意図があったとは思えない。チェルシーに在籍していた際、ニューカッスル戦で過去に同じことを見せていたことがあった」と説明している。

 また、アルゼンチンメディア「VarskySports」は公式ツイッターで「数か月前、彼自身は試合であのようなクレイジーな振る舞いをする理由を明かしていた。それは、スタジアムの観客があまりに静かだからということだ」と投稿しており、リュディガーの奇行は、対戦相手の選手に向けられたものではなく、テンションが落ち始めてた観客を沸かせるための目的であると言及していた。

 リュディガーはピッチ内外で非常に明るい人柄であることは有名な話だが、余裕を見せつけるようなステップの直後に2失点の逆転負けを喫していることもあり、心象の悪い結末となってしまった。

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