日本のスピードスター伊東純也、初のW杯へ…ドイツ攻略の鍵 鎌田から助言「行けると思うよ」

日本代表MF伊東純也【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本代表MF伊東純也【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

19日にオンライン会見に出席し、W杯に抱く印象を語った

 日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)は、カタール・ワールドカップ(W杯)予選で15試合に出場して6得点8アシストを記録。日本代表の7大会連続となるW杯出場へ大きな貢献を果たした。日本代表の多くの選手はアンダーカテゴリーから日本代表に選ばれており、世界大会を経験しているが、年代別代表に無縁だった伊東にとっては初の世界大会となる。

【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!

 初戦のドイツ戦(11月23日)が、あと4日に迫るなかでオンライン会見に応じた伊東は、29歳で初めて経験するW杯について、年齢については「特に何も考えていません」と言い、あらためて「学生の頃は、ここまで来ることができるというイメージは沸いていませんでした。もちろんプロになり、代表になり、W杯に出てやろうという気持ちはありましたが、学生の時は本当にプロになるぞという気持ちだけでした」と、プロになる以前は思い描くこともできなかった場であることを明かしている。

 今回のカタールは中東開催。2019年もアジアカップがアラブ首長国連邦(UAE)で開催され、今回のカタールW杯最終予選でも、日本は中東で試合をしている。この中東の気候に慣れているという点で、日本にアドバンテージがあると考えるかという質問には「スタジアムは冷房が効いているという話だったので、どの程度、暑いのかがわかりませんが、日本の方が少し慣れがあると思います」と話した。

 W杯でもアジア予選同様に右サイドからチャンスメークが期待される。伊東は全体練習が終わってから、チームメイトに対して楽しげに1対1でドリブルを仕掛ける姿が見られるが、「自主練の一環」と説明し、「感覚的なもので、やっていた方がドリブルの感覚はいいかなと思ってやっています。楽しいといえば楽しい」と笑顔を見せた。

 普段から対戦相手の分析を、それほどしないという伊東だがドイツについても、映像をしっかりとは見ていないという。それでもブンデスリーガを戦っているチームメイトからの情報収集はしているようで、「(鎌田)大地とかからは、どんな選手かを聞いていて、『行けると思うよ』と言われています」と語った。

 そしてドイツ戦でのサイド攻略に向けては、「酒井(宏樹)くんとかと、よく『サイドバックが上がった時にどこまで付いてくるか。自分がつくのか、受け渡すのか。カウンターのために、どこにポジションを取るか』を話している。上手くサイドバックの裏を突ければいい。下がりすぎて全部、自分がサイドバックに付いたりしたら、そのスペースに飛び出していくのにも時間がかかるので、良い場所取りをすることが大事かなと思っています」と、ポジション取りがカギになるという考えを示した。

 サイドで相手を抜く感覚について、「状況によっては無理に仕掛けないでコンビネーションを使うほうがいい」と前置きをしつつ、「強い選手を抜いた方が気持ち良いと思う」と話した。格上とされる相手とのマッチアップが続く今大会、伊東が「気持ち良い」と感じられる瞬間が多ければ多いほど、日本は2大会連続のグループステージに近づくはずだ。

(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング