鎌田のボランチ起用は「収穫の1つ」　堂安に期待「もっとできるはず」

＜途中出場＞
■上田綺世（セルクル・ブルージュ／FW／←ハーフタイムIN）＝★★★★☆（4つ星）
　浅野に比べると、可能性を感じた。1本のクロスに反応し、触ってコースを変えようとしていたが、身体の使い方が巧み。あのそらし方はかなり高度な技術。絶妙な角度で当てないといけないが、そういうことができる。ベルギーでプレーして海外慣れしてきたのか、キープ力も上がっている印象。

■堂安　律（フライブルク／MF／←ハーフタイムIN）＝★★★☆☆（3つ星）
　かなり期待していたが、そこまで存在感を示せなかった。「もっとできるはずなのに、なぜなんだ……」という思いはある。シュートやパスのレベルは高く、相手エリア付近でその能力を生かす場面が増えれば脅威は与えられるはずだが、この日はそんなシーンを作り切れなかった。1人の問題でもないので難しいところだ。

■山根視来（川崎フロンターレ／DF／←ハーフタイムIN）＝★★★☆☆（3つ星）
　終盤に素晴らしい上がりから、ポストに当たったシュートの場面はかなり惜しかった。あれが決まっていればむしろヒーローで、本大会にも波に乗って入れたところ。PK献上のシーンは、やや軽率だったのは事実だが、パフォーマンス全般としては一定水準のプレーは見せていた。

■鎌田大地（フランクフルト／MF／←後半22分IN）＝★★★★☆（4つ星）
　ピッチに立った時間は長くはないが、それでも貫禄があった。ボランチ起用でも、自分でボールを奪って、自分でサイドへ展開し、そのままシュートエリアに飛び出していく。遠藤航や守田英正らの状態に不安が残るなか、フランクフルトでも起用されているボランチで試せたのは収穫の1つだろう。

■長友佑都（FC東京／DF／←後半22分IN）＝★★★☆☆（3つ星）
　クロスを上げられる場面はあったが、彼の代表での経験値は群を抜いており、後半途中からの出場でも落ち着いていた。攻撃面で躍動感あふれるプレーを見たかったが、展開的に難しいところもあったか。

■吉田麻也（シャルケ／DF／←後半40分IN）＝短時間のため採点なし
　終盤に投入され、チームも3バックをテスト。自身も前線に顔を出したが崩し切れず。見せ場は多くなかった。