「まずはやってみよう」 町田がインターンシップに力を入れる訳、現場体験がもたらす成長の場

眞道さんにとって、2022年のJリーグマスコット総選挙が最初の大きなプロジェクトだった【写真:(C) FCMZ】
眞道さんにとって、2022年のJリーグマスコット総選挙が最初の大きなプロジェクトだった【写真:(C) FCMZ】

町田×甲府の『ヴァンゼルアート』はインターン生の合同企画

――町田がインターンシップに力を入れて今年で3年目。岡田さんから見た、眞道さんら3期生の印象を聞かせてください。

岡田「眞道さんは、2021年2月にも応募していただきましたが、残念ながら採用には至らず、次の8月採用でもう一度チャレンジしてくれました。半年後に目を引いたのは再チャレンジしていただく学生さんは非常に多いのですが、履歴書や自己PRが同じ内容を送ってくる方が多いです。ただ、眞道さんの場合、『どうしてもやりたい!』という熱量がとても高く、もう書類選考の段階で採用したいと思えるほどでした。目の前のことに対して、真っすぐやれるのが眞道さん。実際、一緒に働いてみて、真面目さ、一生懸命さは群を抜いていましたし、非常に頼りになる存在です。そのほかの3期インターン生も物事に積極的に取り組んでくれました。自分たちの意見や考えを伝えて前向きにチャレンジしてくれる姿は、インターン生というくくりではなく、同じ仲間・スタッフとしてすごく頼りになりました」

眞道「1回目の選考で落ちてしまった時は、ただ単に自分のパーソナリティーを紹介するだけで終わってしまい、何をやりたいのか、上手く伝えられない自分がいました。2回目の選考では、提案ベースで攻めました(笑)。高校時代は自分で何かを考えて、やってみたいと意思表示することに臆するところがありましたけど、やりたいことはガンガン言っていかないと損だなと思いましたし、実際に口にしたら、積極的に聞いて取り入れてくださるゼルビアのスタッフの方々がいたので、とても言いやすい空間でした。岡田さんは最初は厳しい方のイメージはありましたが、インターン以外のことも親身になって話を聞いてくださいました。私は父親が単身赴任で家にいないので、ある意味、スタッフのみなさんが自分にとっては両親のような存在でした」

――インターンシップの活動での思い出は?

眞道「(2022年の)マスコット総選挙はインターン生として採用していただいてから、最初の大きなプロジェクトでした。ゼルビーは最終的に24位で目標順位(14位)を達成できなかった点では残念な思いもありますが、総選挙の期間中にツイッター上でマスコットを使った投稿に関する企画書を出せたことは、今まで自分ができなかったことを実際に行動へ移せました。いろんなアドバイスをいただいて、自分なりにそれを取り入れて総選挙に臨めたのも、視野が広がったなと実感できました。反省点としては、総選挙の業務をするだけではなく、周りを巻き込める人間にならないといけないと思いました」

岡田「(10月19日のホーム最終節で)ヴァンフォーレ甲府のインターン生とのコラボ企画『ヴァンゼルアート』を実施しました。『ヴァンゼルアート』は両チームのマスコットの写真をモザイクアートにし、事前に両チームのファン・サポーターから写真を集め、完成させるという企画です。おそらく、異なるJクラブのインターン生同士が1つの企画を試合会場でやるのは初めての試みだったと思います。今年の3期インターン生たちはまずはやってみようと行動に移せる子が多く、スポーツ界でも事例のないクラブの垣根を越えたイベントを実現できたのは本当に凄いと感じました。甲府のスタッフの方々も趣旨を理解していただき、全面バックアップの下、甲府のインターン生も参加してくれました。たくさんの人の熱量の高さがあったからこそできた企画だと思います」

眞道「『ヴァンゼルアート』は、私と同い年のインターン生が甲府にインターンに行ったことがきっかけでした。甲府のインターンに参加したからこそ気付いたことであり、両クラブのインターン生同士の考えを共有して、行動に移せたことが大きかったです。準備期間が短いなかで、『ZOOM』で打ち合わせを行いながら、お互いのいいところを生かして実現できたと思います」

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