レアルBチームのラウール監督、古巣シャルケの新指揮官オファーを固辞 “白い巨人”で夢見る役割は?

カスティージャのラウール監督【写真:Getty Images】
カスティージャのラウール監督【写真:Getty Images】

シャルケは最終的にボーフムを解任されたばかりのライス監督を招聘

 日本代表のDF吉田麻也が所属するドイツ1部シャルケは成績不振により監督交代に踏み切り、10月27日にトーマス・ライス新監督の就任を発表した。スペイン紙「マルカ」は、その指揮官選定にあたって現役時代にシャルケでプレーした元スペイン代表ラウール・ゴンザレス氏が監督就任オファーを断っていたと報じた。

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 シャルケは今季1部に復帰したが、リーグ戦では勝利から遠ざかって10月19日に前任のフランク・クラマー監督を解任。その後は後任探しに着手したが、ドイツメディアでも「新監督の候補がいない」と報じられるなど難航していた。ライス氏に関しても、9月に成績不振によりボーフムの監督を解任されたばかりだった。

「マルカ」紙では、シャルケが現役時代にプレーしたラウール氏に監督就任オファーを送っていたとしている。しかし、現在はこちらも古巣であるスペイン1部レアル・マドリードでカスティージャ(Bチーム)を率いているラウール氏は、将来的にトップチームでの監督就任を夢見て、シャルケからのオファーに「ノー」の答えを返したという。

 カスティージャ経由のトップチーム監督就任は、こちらも現役時代にレアルでプレーしたOBのジネディーヌ・ジダン氏が通ったルートでもある。シャルケでプレーしたのは全盛期を過ぎたという評判の時期だったが、そのプロフェッショナリズムは大きな敬意を集めていた。また、当時の日本代表DF内田篤人氏も2シーズンともにプレーしていた。

 記事では、ラウール氏がレアルでの活躍を夢見る若手を育てる役割にもやりがいを感じていることもオファーを断った理由だと伝えている。いまだにトップカテゴリーの監督として欧州サッカー界に登場していないラウール氏だが、カスティージャで経験を積み、いつの日か“白い巨人”を率いることになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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