現役引退発表の中村俊輔を伊紙も惜別 黄金の左足を称賛「何か美しいことが起こるだろうと思わせた」

レジーナ時代の中村俊輔【写真:Getty Images】
レジーナ時代の中村俊輔【写真:Getty Images】

2002-03シーズンから3年間、イタリアのレッジーナでプレー

 J2の横浜FCに所属する元日本代表MF中村俊輔は10月18日、今季限りで現役を引退することを発表した。中村はこれまで日本以外にイタリア、スコットランド、スペインでもプレーしており、イタリア大手紙は「中村は期待を裏切らなかった」と活躍を称えている。

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 中村は桐光学園高から1997年に横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)入り。その後、2002年以降は欧州に活躍の舞台を移し、レッジーナ(イタリア)、セルティック(スコットランド)、エスパニョール(スペイン)でプレーした。10年に古巣の横浜FMに復帰。17年からは磐田、横浜FCと渡り歩いた。

 日本代表では2度のワールドカップ(2006年ドイツ大会、10年南アフリカ大会)に出場するなど、国際Aマッチ98試合で24得点を記録。J1リーグで通算408試合73得点、2度のMVP受賞(2000年、13年)と輝かしい実績を誇ってきたが、近年は怪我に苦しみ、今季リーグ戦では5試合の出場にとどまっていた。

 セルティック時代には、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッド相手に、直接フリーキック弾を叩き込み、“伝説”となった中村。国内外で第一線を走り続けた日本サッカー界のレジェンドのプロキャリアは、44歳で幕を閉じることになった。

 イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、「セリエAで日本人ビジネスの扉を開いた」と言及。中村は三浦知良(現鈴鹿ポイントゲッターズ)、中田英寿、名波浩に次ぐ4人目のセリエA日本人プレーヤーだったが、その後、柳沢敦、小笠原満男、大黒将司、森本貴幸、長友佑都(現FC東京)、本田圭佑、冨安健洋(現アーセナル)、吉田麻也(現シャルケ)と日本人選手が活躍するきっかけになったと評価している。

「彼は我々を脚色することができる左足を持っていた。加入した際、人々に何か美しいことが起こるだろうと思わせた。そして、中村俊輔はその期待を決して裏切らなかった。44歳での引退となったが、彼のプレーを楽しんだファンは、愛情を込めて称えている」

 セルティックでは生きるレジェンドの中村だが、イタリアの地でも今なおリスペクトを集めている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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