「仕留めるところは仕留めないと…」 浦和DF酒井宏樹が指摘する“詰めの甘さ”「いい流れで終わってしまった」

札幌戦に出場した酒井宏樹【写真:Getty Images】
札幌戦に出場した酒井宏樹【写真:Getty Images】

ホームでの札幌戦で勝ち点1にとどまり、甘さを痛感

 浦和レッズの日本代表DF酒井宏樹は、10月12日に行われたJ1リーグ第27節延期分で北海道コンサドーレ札幌とのホームゲームに1-1で引き分けると「仕留めるところは仕留めないと、いつまで経っても勝てない。まだまだ甘いのかなと思う」と話した。

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 浦和は札幌の攻撃的なサッカーとハイプレスに対し、10月8日のJ1リーグ第32節サガン鳥栖戦(2-1)と同じように、前線のFWキャスパー・ユンカーとFWブライアン・リンセンに早めにボールを渡すことで敵陣にあるスペースを有効活用する方向性で試合をスタートした。前半30分くらいまでは押し込まれたものの、そこからはいくつもの決定機を作り出す試合展開に持ち込んだ。

 しかし、ユンカーとリンセンの2トップがゴールを奪えずにいると、札幌のMFルーカス・フェルナンデスに技巧的なシュートを決められて後半26分に先制を許した。その後の時間帯で2トップと交代出場したFW松尾佑介とFW明本考浩も、ゴール前での決定機を生かせなかった。酒井自身も松尾のシュートがゴールポストに当たった跳ね返りに詰めたが、ゴール内をカバーした相手DFにシュートを弾き出されてしまった。

 最終的に浦和はMF大久保智明のシュートが相手のハンドによるPKを誘い、後半44分にDFアレクサンダー・ショルツのゴールで追いつく形で引き分けに持ち込んだ。しかし、そのような試合だっただけに酒井は「サッカーは流れがあるので、いいところで相手に大きなダメージを与えないといけないなかで、いい流れのままで終わってしまったのがこのような結果になってしまった要因かと思う」と話している。

 このゲーム中で酒井は、前半37分に相手が自分の頭を越えるような縦パスを狙ったところで鋭く反応してジャンプ。打点の高いヘディングでボールを前方のMF大久保智明に渡すと着地と同時に猛ダッシュでオーバーラップし、大久保からのパスを受けてゴール横からラストパスを狙った。そのパスの精度を欠いたことを「強めにボールを出そうとして浮いてしまった。意図もタイミングもあっていた」と悔しがったが、プレーのダイナミックさはチームメイトからも「世界の酒井」と呼ばれるそのままのプレーだった。

 昨年5月までドイツとフランスで9シーズンを過ごし、フランスではマルセイユという伝統あるクラブでプレッシャーとも戦ってきた。それだけに「悔やまれるのは1点を取れなかったこと。追う展開は難しいし、ストライカーだけではなくすべての選手が責任を持たないと。仕留めるところは仕留めないと、いつまで経っても勝てない。このような苦しい試合でも勝ち点3を取れるようにならないといけないし、まだまだ甘いのかなと思う」と厳しい表情でスタジアムをあとにした。

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