3バック&4バック、大幅ターンオーバーの可能性も? 森保ジャパンのカタールW杯戦術をデータから考察

森保監督率いる日本代表の行方を考察【写真:Getty Images】
森保監督率いる日本代表の行方を考察【写真:Getty Images】

【識者コラム】W杯アジア最終予選以降は4-2-3-1と4-3-3の回数が同じ

 森保一監督は、10月4日の帰国時に取材対応した際、カタール・ワールドカップ(W杯)のメンバーについて「大体固まっていると思います」と明かした。どんな選手を選ぶのか楽しみなところだが、もう1つ、どんな戦い方をするのか、これまでの発言とフォーメーションを振り返りながら、本大会を予想してみる。

 まず、最近の森保監督が試合で使ったフォーメーションは次のとおりだ。

2021年09月02日:オマーン戦(H)/4-2-3-1
2021年09月07日:中国戦(A)/4-2-3-1
2021年10月07日:サウジアラビア戦(A)/4-2-3-1
2021年10月12日:オーストラリア戦(H)/4-3-3
2021年11月11日:ベトナム戦(A)/4-3-3
2021年11月16日:オマーン戦(A)/4-3-3、4-2-3-1
2022年01月27日:中国戦(H)/4-3-3、4-2-3-1
2022年02月01日:サウジアラビア戦(H)/4-3-3
2022年03月24日:オーストラリア戦(A)/4-3-3
2022年03月29日:ベトナム戦(H)/4-3-3、4-2-3-1
2022年04月02日:本大会抽選会
2022年06月02日:パラグアイ戦(H)/4-3-3
2022年06月06日:ブラジル戦(H)/4-3-3、4-2-3-1
2022年06月10日:ガーナ戦(H)/4-3-3、3-5-2
2022年06月14日:チュニジア戦(H)/4-3-3、4-2-3-1
2022年09月23日:アメリカ戦(C)/4-2-3-1、3-5-2
2022年09月27日:エクアドル戦(C)/4-2-3-1、3-5-2
※H=ホーム、A=アウェー、C=中立地

 W杯アジア最終予選が始まってから9月のエクアドル戦までの回数は次のとおりになる。

4-2-3-1:11回
4-3-3(4-1-4-1):11回
3-5-2:3回

 では、森保監督はW杯でどんな采配を振るいそうか。4つのポイントに分けて整理してみよう。

1:広島を率いていた時に採用していた3バックを使うのではないか
2:4-2-3-1と4-3-3(4-1-4-1)のどちらをメインで使うのか
3:4-2-3-1と4-3-3をどう使い分けるのか
4:W杯のそれぞれの試合はどのシステムで臨みそうか

森 雅史

もり・まさふみ/佐賀県出身。週刊専門誌を皮切りにサッカーを専門分野として数多くの雑誌・書籍に携わる。ロングスパンの丁寧な取材とインタビューを得意とし、取材対象も選手やチームスタッフにとどまらず幅広くカバー。2009年に本格的に独立し、11年には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で開催された日本代表戦を取材した。「日本蹴球合同会社」の代表を務め、「みんなのごはん」「J論プレミアム」などで連載中。

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