浦和ロドリゲス監督、J1残り5試合の目標は「できるだけ高い順位」 選手に「本来のレベルを取り戻すこと」を要求

浦和のリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】
浦和のリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】

暫定9位から4位を最高の目標として目指す

 浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、9月30日のトレーニング後に定例会見を実施。残り5試合となった今季のJ1リーグ戦について「最大の努力でできるだけ高い順位、難しいかもしれないけど4位など」と、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得する可能性のある順位を見据えた。

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 浦和は2020年にスタートした3年計画の集大成として今季はリーグ優勝を最大目標に定めたが、春先の出遅れからリーグで2番目に多い13引き分けなど優勝争いには参加できず。残り4試合と5試合のチームが混在するなか、浦和は残り5試合で勝ち点40の暫定9位に位置している。首位の横浜F・マリノスが同じ試合数で勝ち点59と19ポイント差がついているため、優勝の可能性はすでに消滅した。

 天皇杯はすでに敗退、ルヴァンカップでも9月25日の準決勝第2戦でセレッソ大阪に敗れて敗退が決まっただけに、リーグ戦のラスト5試合は文字通り今季の最終盤になる。ロドリゲス監督は「Jリーグでも勝ち点15が残っている。最大の努力でできるだけ高い順位、難しいかもしれないけど4位など。(11月5日の最終節)アビスパ福岡戦が終わるまで浦和のカラーを守っていきたい」と、残り試合を見据えた。

 今季は4月半ばからタイで集中開催になったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージを突破し、8月に7日間で3試合となった決勝トーナメントは地元の埼玉で集中開催となった東地区を勝ち抜いて来年2月に西地区の王者と2戦合計方式の決勝に臨む。ACLはこれで2017年、19年、22年と出場3大会連続で決勝に進出し、昨季は天皇杯を優勝するなど、浦和は伝統的にカップ戦で強さを発揮している。

 しかし、リーグ優勝は06年の1回のみ。年間勝ち点でトップになりながら2ステージ制の壁に阻まれたことも2回あったが、今季の当初目標にもあったようなリーグ戦で優勝できるようなチームには何が必要なのか、ロドリゲス監督は考えを話している。

「まずメンバー編成から始まる。リーグを勝つには層の厚さが必要になる。質の高い選手をしっかり揃えて、いいベンチといいサブを持たないといけない。交代、メンバー変更をしてもレベルを維持できることが必要。それをどのポジションでも行わないといけない。例えば今季、マリノスは4敗だが、レッズは7敗している」

 ロドリゲス監督は「個人的な意見だが」と前置きしたうえで、「もしかしたらリーグに集中することが必要かもしれない。現状、日本のタイトなスケジュールでは、少しカップ戦の優先順位を落としながらもリーグに集中して戦うことも必要かもしれない」と、すべての大会に最大限の力を割くよりも選択と集中が必要になるのではないかという考えを示した。

 ロドリゲス監督は残り5試合について「選手それぞれが本来のレベルを取り戻すことが必要」と話す。リーグ戦だけに集中できる環境でどれだけの力を見せられるか、来季につなげるためにも重要な要素になりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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