南野はW杯のメンバー入りも危うい　クラブで復調しない限り厳しい状況か

　過去2大会、W杯のメンバー入りが期待されながらも落選し、「このW杯に懸ける思いは強い」と語っていた南野だが、クラブで復調しない限り、厳しい状況にありそうだ。幸いにもフランスのリーグ・アンはフィジカル能力の高い選手が多く、今回出た課題に取り組むには打ってつけ。それでも、出場機会を得られるかという問題や戦術の違いがある。

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　南野自身はモナコのハードな練習によって、自分のベースが作れなかったと話し、ようやくその環境にも慣れてきたところだとしていた。だが、その間にチーム内でも序列が低下した感は否めない。試合に出場できても、2トップを基本とするモナコでは、森保ジャパンとのやり方も大きく違ってくる。

　鎌田も所属するフランクフルトでは、トップ下のポジションを務めることがあるが、南野よりははるかに、クラブでやっていることをそのまま代表に持ち込める状況にある。

　W杯の登録メンバー決定前、最後の一戦で、本職のトップ下で思うようなアピールができなかった日本代表の10番は、この先のリーグ戦で「やっぱり南野を入れない手はない」と、納得させるだけの存在感を示せなければ、出場を切望するW杯のメンバー入りも危うい状況にあるかもしれない。