「良いチームになった」 ベテラン長友が見解、好ムードの立役者を指摘「森保さんのスタンスが大きい」

日本代表DF長友佑都【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本代表DF長友佑都【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

DF長友佑都が見た今の代表チーム「勝ちたい熱意がある」と指摘

 ドイツ遠征を行っている日本代表は、アメリカ戦(2-0)から一夜明けた9月24日にトレーニングを行い、27日のエクアドル戦に向けてリスタートを切った。カタール・ワールドカップ(W杯)の最終登録メンバー決定前の最後の一戦を前に、DF長友佑都(FC東京)はチームが良い方向に進んでいると話している。

 W杯出場国のアメリカを寄せ付けずに2-0と快勝した日本だが、ピッチ外でも良い状態にあると長友は言う。若手選手たちは臆することなくベテラン選手たちにも意見を伝え、より良い方向を全員で模索できているというのだ。

「(久保)建英もそうだし、(堂安)律もそう、(鎌田)大地もそう。冨安(健洋)もそうだし、みんなですよね。若い選手たちはみんな発言ができる。みんな自信はあるでしょうが、自分の意見を出せるか出せないかは、パーソナリティーの問題。勝ちたい熱意があるからこそ、言わなければいけない。(三笘)薫なんかも、自分から意見を出したりしている姿を見ると『非常に良いチームになったな』ということを感じます」

 それができているのは、森保一監督の人柄に拠るところが大きいと長友は考えているようだ。「森保さんの吸収するスタンス、話を聞いてもらえるスタンスがなければ、こういう意見交換もできないし、監督には言えないっていう状況になると思うんです。でも、そうではなくて聞いてもらえて改善してくれますし。そこは本当に大きな部分だと思います」と、日本人監督が長期にわたって指揮を執ってきたチームについて語った。

 そして「自分たちが立ち戻れる基準もあるし、相手がこうした時にはこう出たほうがいい、時間帯に応じて勝っているか、負けているかによって、どうするかという臨機応変さも、みんな話せて共有できている。非常に良いバランスだと思います。ドイツとか、強い相手になってくると、まだまだ詰めないといけませんが、方向性は間違っていないなと感じます」と、手応えを口にしている。

 最後に、現在の自身のモチベーションを問われると長友は、「僕のモチベーションは、もう別に15年も一緒にいたら、語らなくていいんじゃないですか?」と笑いつつも、「やりますよ。やります。頑張ります」と力強く語った。キャリア4度目となるW杯を迎えようとしている36歳。これまでならアメリカ戦に出場して、この日はリカバリーというような立ち位置だったが、チームのムードを作りつつ、自らも定位置を掴むために挑戦を続ける。

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