日本代表OBのアメリカ戦「スタメン予想」 1トップの軸に古橋、“鎌田システム”採用も推奨
【専門家の目|栗原勇蔵】4バックは酒井、冨安、吉田、長友の“鉄板”の顔ぶれか
森保一監督率いる日本代表は9月23日、ドイツ・デュッセルドルフでのキリンチャレンジカップでアメリカ(FIFAランキング14位)と対戦する。今年11月のカタール・ワールドカップ(W杯)に向けたメンバー発表まで残すところ2試合。最終確認、最後のアピールの場となるシリーズで、元日本代表DF栗原勇蔵氏はアメリカ戦の“ベストメンバー起用”を予想している。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)
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7月のE-1選手権は国内組のみの編成だったため、欧州組主体での実戦は6月シリーズ以来となる。特に、怪我続きで日本代表戦から遠ざかっているDF酒井宏樹(浦和レッズ)やDF冨安健洋(アーセナル)らを含めた陣容をテストできる貴重な機会だ。
システムはカタールW杯アジア最終予選では4-3-3がメインだったが、E-1選手権に加えてドイツ入り後の紅白戦でも4-2-3-1が使われており、両パターンのテストが考えられる。ただ、いずれの形にしても守備陣の顔ぶれはGK権田修一(清水エスパルス)、DF酒井、DF冨安、DF吉田麻也(シャルケ)、DF長友佑都(FC東京)で同じだと元日本代表DF栗原氏は予想する。
「(左サイドの)三笘(薫)との連係は中山雄太が一番上手いかもしれないですが、森保監督が考えるベストメンバーとするならば、経験のある長友が有力な気がします。冨安は昨年11月以降、酒井は今年2月以降、日本代表の公式戦に出ていないことを考えれば、連係を再確認しておきたいところでしょう。伊藤洋輝がデビューした6月シリーズに酒井、冨安が出場していなかったので、左サイドバック(SB)で起用する可能性もゼロではないとは思います」
中盤はダブルボランチか、3枚かの違いになるが、MF遠藤航(シュツットガルト)、MF守田英正(スポルティング)のコンビは堅そうだ。
「守田はバランスというか、機動力と強さがある。遠藤と守田のダブルボランチは守備で安定しそうですね。3枚の場合は、W杯アジア最終予選で鉄板だった遠藤、守田、田中碧のトリオか、田中に代わって好調な鎌田大地をインサイドハーフで使うか、気になるところです」
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。