木暮監督が必勝を誓ったブラジル戦、フットサル日本代表は1-5の大敗で初勝利はお預け

5失点でブラジル代表に敗れた日本代表【写真:河合 拓 / Futsal X】
5失点でブラジル代表に敗れた日本代表【写真:河合 拓 / Futsal X】

昨年のフットサルW杯でも得点を決められたピトにハットトリックを許す

「『いつか勝てる』じゃなくて、明日、その日が来ると思っています」

 試合に向けた前日の公式会見で、力強くフットサル日本代表にとってのフットサルブラジル代表戦初勝利を誓っていた木暮賢一郎監督だったが、待ち受けていた試合は、当初のプランとは全く違うものになってしまった。

 9月15日、フットサル日本代表は、昨年のフットサル・ワールドカップ(W杯)リトアニア2021でもラウンド16で対戦し、2-4で敗れたフットサルブラジル代表との国際親善試合に臨んだ。サッカーを含めたあらゆるカテゴリーで、初めて島根県で開催されたJFA主催の国際親善試合は、注目度も高く、チケットも早々に完売している状況だった。

 まだ日本国内でもフットサルが浸透していない地域で、フットサル日本代表の勇姿を見せて、この地域でのフットサルの発展にもつなげたいところだったが、試合の立ち上がりに光ったのは、世界最高峰のブラジルの選手たちの力強さだった。

 この試合に木暮監督は、GK黒本ギレルメ、FPオリベイラ・アルトゥール、FP吉川智貴、FPクレパウジ・ヴィニシウス、FP平田ネトアントニモマサノリと、ブラジルから日本へ帰化した4選手に加え、スペイン1部リーグで最も成功した日本人でもある吉川という国際経験も豊富な選手たちをピッチに送り出した。昨年のフットサルW杯で、日本はブラジルを相手にアグレッシブな守備を見せて先制し、ブラジルを大いに慌てさせたが、そのプランを再実行するうえでも最適なメンバーかと思われた。

 しかし、今回はブラジルの「対日本」の意識が全く違った。この日の試合前にもトレーニングを行い、時差のある身体を動ける状態に仕上げていた彼らは、序盤から日本を圧倒する。加えて、昨年のW杯でも日本のハードプレスを体感積みのマルコス・シャビエル監督は、「最初から集中して試合に臨み、日本に対して『世界でもトップクラス』というリスペクトを持って戦った」と、特にスタートを警戒して入っていたことを試合後に明かしている。

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Futsal X

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