元主審・家本政明氏が語る日本サッカー、“レフェリー目線”で見た変化とは? 「かなり激しく戦えるようになった」

家本政明氏が見る、日本代表とは【写真:高橋 学】
家本政明氏が見る、日本代表とは【写真:高橋 学】

【専門家の目|家本政明】海外組の増えた日本代表の成長を実感、森保Jの特徴も考察

 森保一監督率いる日本代表が9月に欧州遠征(23日にアメリカ戦、27日にエクアドル戦)を予定しているなか、日本対アメリカ戦で「家本政明ぶっちゃけLABO」というオンライン同時視聴イベントを開催する元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏。国内外で審判経験のある家本氏にJリーグと国際大会の違い、森保ジャパンの印象などについて語ってもらった。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

 まず家本氏が触れたのは、Jリーグと国際大会の違いについてだ。家本氏は「近年はJリーグのフィジカルコンタクトもかなり激しくなって、国際試合を見ていても、以前より遜色なく戦えるようになってきたと思います」と、日本サッカーの成長について一定の評価を与えた。

 その一方、「海外の選手たちに比べると、まだフィジカルコンタクトで『当たり負けている』のか、『反則なのか』という見極めのところが、Jリーグの判定とは少し変わってくるところがありますね」と、現実的な差も指摘している。

 そうしたなかで家本氏は、ヨーロッパ組の多さが“日本の利点”になり得ると続ける。

「今の日本代表の選手は、ヨーロッパでプレーしている選手のほうがすごく多い。遠藤航選手(シュツットガルト/ドイツ1部)は、ドイツの中でも『デュエル王』という評価をもらっている。ブンデスがすべての基準とはならないとは思うが、プレーのインテンシティーの強度や球際の激しさ、タイミングなど、今までの日本代表の中では、分かっている選手たちがすごく多い。

 例えば、以前だったら飛び込んでしまってファウルになる、あるいは当たり負けてファウルをもらうようなシーンが多かったと思いますが、多くの選手がヨーロッパでプレーしているからか、そのあたりの勘所はよく分かっているなと思います」

 さらに、森保ジャパンの印象を聞くと、「三笘(薫)選手(ブライトン/イングランド1部)もそうですが、テクニックやスピードがある選手が揃っている」と、プレミアリーグで研鑽を積むアタッカーの名前も出しつつ、攻撃陣のストロングポイントを列挙した。

「足の速い選手を集めているなと。相手にブロックを作られてどうしようもない時にも、対応できるテクニックある選手が多いので、そこは臨機応変にできるのではないかと思います。それが日本の特徴かなと個人的には思っています。テクニックや連動、一体感、スピード感が日本のアカッター陣の1つの魅力なのかなと思います」

page1 page2 page3

家本政明

いえもと・まさあき/1973年生まれ、広島県出身。同志社大学卒業後の1996年にJリーグの京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)に入社し、運営業務などに携わりつつ、1級審判員を取得。2002年からJ2、04年からJ1で主審を務め、05年から日本サッカー協会のスペシャルレフェリー(現プロフェッショナルレフェリー)となった。J1通算338試合、J2通算176試合、J3通算2試合、リーグカップ通算62試合で主審を担当し、J通算516試合担当は主審として歴代最多。2021年12月4日に行われたJ1第38節の横浜F・マリノス対川崎フロンターレ戦で勇退。今年からJリーグのフットボール本部・フットボール企画戦略部のマネージャーに就任した。レフェリー目線で試合を解説し、質問に対して忖度ゼロ・NGなしで回答するオンライン配信イベント「家本政明ぶっちゃけLABO」も大好評。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング

  1. 「これがレベル差」 セルジオ越後氏&松木安太郎氏、ブラジル戦「日本のベスト選手」で意見一致「パラグアイ戦であんなにいたのに」

  2. 「上手い」「すごかった」 久保建英、B・シウバ彷彿の圧巻キープ→“ヌルヌル”ドリブルで相手置き去りに驚き

  3. 日本代表トリオに明暗…「キャリア最高」「感銘的」「猛省すべき」選手は? 英記者がアメリカ戦の先発11人を採点

  4. 「醜い書体だ」「ファンが困惑」 イングランド新ユニフォーム、“ヘビーメタル風”背番号&ネームフォントが酷評

  5. なぜ誰も触れない? 三笘薫、漫画級“ファントムドリブル弾”に衝撃「ネイマールもムバッペもやるやつ」「コース神!」

  6. 「サッカーは結局のところ個」 本田圭佑、アメリカ戦を前に持論を展開し反響「奥深い」「まちがいない」

  7. 「見事な個人技」 三笘薫、3人手玉の絶妙タッチ“左45℃ドリブル弾”を海外記者陣が絶賛 世界注目「素晴らしいゴール」

  8. 森保ジャパン、ベテラン2選手へ「代表レベルではない」「そろそろ世代交代してもいい」…酷評の声多数【読者評価】

  9. 英雄パク・チソンが語るアジアの成長 「抜きんでている」と評した2人は?

  10. 「衝撃のソロゴール」 三笘薫の“3人翻弄”ドリブル弾に英メディア驚愕、守備網切り裂く得点に度肝「いとも簡単に抜き去った」

  1. 「これがレベル差」 セルジオ越後氏&松木安太郎氏、ブラジル戦「日本のベスト選手」で意見一致「パラグアイ戦であんなにいたのに」

  2. 「史上最悪のデザインだ」 カタールW杯出場6か国ユニフォームが酷評、海外注目「新次元のトラブル」

  3. 日本代表の新ユニフォームを正式発表 カタールW杯で着用、コンセプトは「ORIGAMI」

  4. 「サムライの屈辱」 日本代表の1998年W杯GKユニフォーム、“史上最悪”ジャージ選出に韓国注目「ダンスホールでしか見られない」

  5. 「上手い」「すごかった」 久保建英、B・シウバ彷彿の圧巻キープ→“ヌルヌル”ドリブルで相手置き去りに驚き

  6. 「冗談でしょ?」 イングランド代表の新ユニフォーム、“グラデ”流出デザインが不評「醜い」「がっかりだ」

  7. 「私服かっこいい」 セルティック古橋亨梧、同僚2人&女子2選手とミュージカル満喫報告に「素晴らしい夜」

  8. 「とにかく美しい」 フランス代表の新ユニフォーム流出、“ネイビー×ゴールド”のシンプルデザインを海外絶賛「控えめで上品」

  9. 「欧州最高の日本人」トップ5を海外選出 1位は「怪物」、日本代表の次期エース候補も

  10. 「年間オウンゴール大賞!」 日本人MF、まさかの“衝撃ループ”に海外騒然「信じられない」