「すげえ!」 欧州CL“半自動オフサイド技術”が話題、3Dアニメーションで正確ジャッジ「もう副審いらないレベル」
今大会のCLからオフサイド半自動検知システムが実装
2022-23シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)において、オフサイド半自動検知システムが実装。CGアニメーションによりオフサイドを素早く判断するテクノロジーが用いられ、「素晴らしい技術」「もう副審いらないレベル」と反響を呼んでいる。
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今季のCLは9月7日からグループステージが開幕。欧州強豪クラブによるハイレベルな戦いに注目が集まるなか、今大会からオフサイド半自動検知システムが実装され、早速話題となっている。
半自動オフサイド技術は、スタジアムの屋根の下に設置された12台の専用トラッキングカメラを使って、ボールと個々の選手の最大29のデータポイントを1秒間に50回追跡。ピッチ上の正確な位置を計算するもので、収集された29のデータポイントには、オフサイド判定に関連するすべての情報が含まれている。
このデータとAI(人工知能)を応用することで、味方のボールがプレーされた瞬間にオフサイドポジションにいたアタッカーがボールを受けると、ビデオオペレーションルーム内のマッチオフィシャルに自動的にオフサイドの警告を表示。ビデオマッチオフィシャルは、自動的に選択されたキックポイントと選手の手足の位置を計算して自動的に作成されたオフサイドラインを手動で確認し、提案された判定を検証する。
ビデオマッチオフィシャルとレフェリーが判定を確認した後、判定に使用されたものと同じ位置データが3Dアニメーションとして生成。この3Dアニメーションは、オフサイドの状況を常に最適な視点で表示し、スタジアムの巨大スクリーンに映し出されるほか、放送パートナーやすべての観客に最も分かりやすい形で提供される。
この技術は今年11月に開幕するカタール・ワールドカップでも採用される予定となるなか、今季のCLで実装された様子がSNS上で拡散。ウルグアイのストリーミングテレビチャンネル「ESDRUJULA TV」公式ツイッターが、現地時間6日に行われたグループG第1節・ボルシア・ドルトムント(ドイツ)対FCコペンハーゲン(デンマーク)の映像をピックアップしている。
動画では後方からのパスに反応したコペンハーゲンFWアンドレアス・コーネリウスの膝が、わずかにオフサイドラインにかかっている事実が3Dアニメーションとして生成されている。人間の目では見極めることが困難だったシーンでもあったため、SNS上では「オフサイド判定のCGすげえ!」「もう副審いらないレベル」「これすげー」「素晴らしい技術」など、驚きの声が続々と上がった。