チェルシー、仏代表DFクンデの“横取り被害”で2選手のバルサ移籍を阻止へ 「最終ラインの枚数が不足」

マルコス・アロンソとアスピリクエタはチェルシー残留か【写真:Getty Images】
マルコス・アロンソとアスピリクエタはチェルシー残留か【写真:Getty Images】

最終ラインの枚数不足を理由にアスピリクエタとアロンソは残留か

 スペイン1部バルセロナは、セビージャからフランス代表DFジュール・クンデの獲得について、移籍金5000万ユーロ(約69億円)に出来高ボーナス1000万ユーロ(約14億円)で合意したとスペインの現地メディアが報じた。これを受けて、移籍が合意間近と報じられていたイングランド1部チェルシーは、2人のスペイン人選手について、移籍をブロックすると英紙「デイリー・スター」が報じている。

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 昨シーズン限りで契約が満了したドイツ代表DFアントニオ・リュディガーとデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンが抜けたチェルシーは、守備の再編成が求められている。イタリア1部ナポリからセネガル代表DFカリドゥ・クリバリを獲得したが、さらに昨夏に続き、クンデの獲得に乗り出していた。

 契約が合意間近とされていたチェルシーとクンデだったが、バルセロナからのオファーが届くと、クンデはスペイン残留を望み、バルサへの移籍を決めたという。

 財政難が報じられているバルサだが、今夏の移籍市場ではチェルシーとの契約が満了したクリステンセンとミランからフリー移籍したコートジボワール代表MFフランク・ケシエに加え、バイエルンからポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ、リーズからブラジル代表FWラフィーニャも獲得。クンデにも最大約83億円の大金を支払うことになる。

 さらなる補強を進めたいバルサは、チェルシー退団を希望しているスペイン代表DFセサル・アスピリクエタとスペイン代表DFマルコス・アロンソの獲得にも乗り出していた。しかし、「デイリー・スター」によれば、「チェルシーは無許可で直接選手とやりとりをしていたバルセロナに不満を持っていたことに加え、アスピリクエタの代役として考えていたクンデの獲得を逃し、最終ラインの枚数が不足することになった」と報じている。

 クンデを獲得できなかったチェルシーだけでなく、ブラジル代表DFダニエウ・アウベスが抜けたサイドバックの穴埋めが必要なバルサにとっても、結果的に影響が出ることになりそうな今回のハイジャック。果たして、両クラブは今夏の移籍市場で、次にどのような動きを見せるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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