E-1選手権で「印象に残った選手3人」 日本代表OBが選出、「森保監督の理想に近い」と評価したのは?

日本は韓国に3-0と完勝【写真:高橋 学】
日本は韓国に3-0と完勝【写真:高橋 学】

【専門家の目|栗原勇蔵】3ゴールの町野修斗と相馬勇紀、守備で存在感発揮の藤田譲瑠チマを選出

 森保一監督率いる日本代表は、7月27日に行われたE-1選手権第3戦で韓国に3-0と完勝し、2013年以来の大会制覇を果たした。国内組にとっては、11月に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)のメンバー入りに向けて貴重なアピールの場。元日本代表DF栗原勇蔵氏に、今大会で印象に残った選手3人を選んでもらった。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

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   ◇   ◇   ◇

■町野修斗(湘南ベルマーレ/FW/22歳)
香港戦:先発出場90分間・2ゴール
中国戦:途中出場28分間
韓国戦:先発出場90分間・1ゴール

「森保監督の中で、1トップで大迫(勇也/ヴィッセル神戸)がファーストチョイスで大迫のようなタイプが好みだと考えた時に、ほかの選手はスピードタイプの中で、町野は大迫に一番近い。森保監督が理想とする1トップに近いかもしれません。足元で収められ、ヘディングもできて、ゴールも奪える。今大会でしっかり結果を残したと思います」

■相馬勇紀(名古屋グランパス/MF/25歳)
香港戦:先発出場64分間・2ゴール・1アシスト
中国戦:途中出場8分間
韓国戦:先発出場87分間・1ゴール・1アシスト

「今大会のラッキーボーイ的存在で、3試合とも存在感を発揮していた選手。香港戦の直接フリーキック(FK)弾にはじまり、韓国戦のヘディングでの先制点。引き分けに終わった中国戦でも途中出場で果敢に仕掛け、アピールするんだという気持ちも見えた。個人的には(昨夏に開催された)東京オリンピックの時のほうがキレがあった気もするので、さらに調子を上げていってもらいたいです」

■藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス/MF/20歳)
香港戦:先発出場90分間・1アシスト
中国戦:出場なし
韓国戦:先発出場87分間・1アシスト

「藤田は20歳と若いし、経験を積ませて伸びる可能性があります。F・マリノスでのプレーを見てる限りは、藤田はレギュラーでもないし、岩田(智輝/25歳)のほうが個人的な評価は高かったのが正直なところ。でも、日本代表でしっかりとプレーしてみせた。長短のパスを捌けるという評判ですけど、逆にそれはもっと伸ばしていかないといけない部分。一番の特徴は守備で、1回で終わらず何回も相手に行ける。そこで来るかというところでぶつかるし、タイミングが上手くて足も伸びるので、今後に期待しています」

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栗原勇蔵

くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

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