「レベルが違いますね」 浦和DF酒井宏樹、PSGムバッペの“頭上弾”に脱帽 「あの緩急、30%からいきなり100%」

PSGムバッペと対峙する酒井宏樹(写真左)【写真:ロイター】
PSGムバッペと対峙する酒井宏樹(写真左)【写真:ロイター】

PSGが日本ツアー、浦和戦で3-0勝利 前半45分に出場した酒井宏樹「感謝している」

 浦和レッズの日本代表DF酒井宏樹は、7月23日にフランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)の日本ツアーの第2戦で対戦すると前半45分間に出場。試合は0-3で敗れたなか、昨年5月までライバルとして対峙してきたスター軍団について「思ったより相手がしっかりやってくれたことに感謝している」と話した。

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 酒井は2012年夏に柏レイソルからドイツのハノーファーに移籍して4シーズンプレー。16年夏にフランスの名門マルセイユに移籍して5シーズンをプレーした。マルセイユとPSGは強烈なライバル関係であり、サポーターの雰囲気も殺気立ったものになり「ダービー」と表現できるような試合だった。

 昨夏に浦和に加入した酒井は、欧州のプレーシーズンに来日して試合に臨んだPSGについて「向こうのコンディションもあまり良くなかったし、僕らもシーズン中でどういう試合になるかなと。思ったより相手がしっかりやってくれたことに感謝している。暑くて中2日でもしっかりやってくれた」と話した。

 前半のみの出場だっただけに、フランスでプレーした際に丁々発止のせめぎ合いになったブラジル代表FWネイマールとのマッチアップは実現しなかった。しかし、前半のPSGは酒井と対峙する位置にフランス代表FWキリアン・ムバッペが流れてくることが多く、酒井は「フランスの時は向こうもダービーで緊張感があったけど、こういうリラックスした状態でやるのは初めて」という対戦になったという。

 そのゲームでは前半35分、ムバッペは酒井とMFダヴィド・モーベルグの間を割って突破すると、角度のないところでの1対1でGK西川周作の頭上を抜くシュートを決めた。酒井は「日本に帰ってきて、ここでパリと試合をすると思わなかった。楽しめるかなと思ったけど、率直に悔しい。2本、3本としっかり対応したなかで抜かれた。DFとして致命的。ちょっとほかの選手とレベルが違いますね。あの緩急、30%からいきなり100%になる。見ていると分からないけど、実感できたのはほかの選手にいい経験になると思う」と話した。

 一方で、その失点につながった場面も含めて「ああいう相手に勝つには全部止めないといけない。そういう悔しさを感じられているのは、選手として全力を尽くせている。それを再確認できたのもうれしかった」と、自分の内側に秘めるモチベーションも再確認したという。

 試合後には昨季までライバル関係だったPSGの選手たちと談笑する姿もあった。酒井は残り1戦となった日本ツアーで25日にガンバ大阪と対戦するPSGの選手たちについて「知っている選手が多かった。あれだけ笑ってしゃべることは今までなかった。殺伐した雰囲気で帰ることが多かったので。日本を満喫して帰ってくれればいい」と話していた。

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