森保一監督、大勝の香港戦で横浜FM勢5人先発の“狙い”とは? 32歳MF水沼を高評価「貢献度が高い」

日本代表の森保監督【写真:Getty Images】
日本代表の森保監督【写真:Getty Images】

香港戦では相馬、西村、町野が2ゴールを挙げて快勝

 日本代表の森保一監督は、7月19日のE-1選手権初戦で香港代表に6-0で勝利した試合後、スタメンに横浜F・マリノスの選手を5人起用したことについて準備時間が少ないことを考慮したと話した。

 今大会は日本、韓国、中国、香港の東アジア4か国によるリーグ戦形式で実施。インターナショナル・マッチウィークではないため、日本代表はJリーグでプレーする選手から招集して大会に臨んだ。多くの選手たちが16日にリーグ戦の試合を行ってから中2日となり、サンフレッチェ広島の選手は17日の試合から中1日という日程だった。

 その舞台設定に、森保監督はJ1で首位を走る横浜FMの選手を5人スタメンに起用。さらに、DF杉岡大暉とFW町野修斗はともに湘南ベルマーレ所属と、プレッシングを戦術に組み込むチームから多くの選手を起用した。

 そうしたプレスから前半立ち上がりにMF相馬勇紀が直接決めた先制点のFKを獲得し、また横浜FM所属のFW西村拓真と、町野がそれぞれ2ゴール。相馬もこの日の2点目を決めて大勝した。森保監督は「今日はマリノスの選手を多く起用しながら、(日本代表)チームのやり方を持ってやろうと選手たちが理解して、意思疎通を図って共有してくれた」と、試合のメンバー選考に意識があったと話している。

 そして森保監督は「昨日のトレーニングで、ハイプレッシャーで強度高くやると確認した中でもチームによってプレッシャーの掛け方が違うので、どこでスイッチを入れるか昨日の練習、ミーティングの中でトップがスイッチを入れてサイドで奪うことを意思統一した。タイミングを合わせて強度高く表現してくれた」と、所属クラブですでに構築されている関係性を利用したことを話した。

 また、その中でも32歳での初招集となった横浜FMのMF水沼宏太について「ピッチ内外、オンザボール、オフザボールを含め、チームとして機能するために彼が持っている選手押してのクオリティー、キャラクターの部分を最大限に生かしてくれた」と称賛。父の貴史氏との親子二代でのA代表出場となったデビュー戦についてだけでなく、この短期間でチームとしてまとまらなければいけない状況で果たしている役割が大きいと話している。

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