南野拓実、上々デビューも公式がまさかの“誤認” 絶賛の浮き球トラップ→高速反転シュートを別選手で報道「完璧なプレー」
インテルとのプレシーズンマッチに偽9番で後半から出場を果たす
今夏の移籍市場でフランス1部モナコに加入した日本代表MF南野拓実が、7月16日に行われたプレシーズンマッチのインテル戦に後半から出場して、デビューを果たした。1トップで偽9番の役割を果たした南野は、後半33分には決定的なシュートを放つなど、存在感を示したが、試合は2-2のドローに終わっている。
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インテルではチェルシーから復帰したベルギー代表FWロメル・ルカクや新戦力の元アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンら、新加入選手が先発デビューした一戦で、モナコは前半31分までに2点をリードする試合となった。前半42分にコーナーキック(CK)の流れから1点を返されたものの、モナコは2-1とリードして後半に入る。
後半からモナコは南野を3トップの中央で起用。南野は純粋なストライカーよりも、頻繁に中盤まで下りてボールを受ける「偽9番」としてプレーし、後方からのパスを何度も受けた。この試合の様子を伝えたモナコの公式ホームページでも、「日本代表選手は、デビュー戦を祝い、そして最初のプレー(後半2分)から、偽9番の役割をこなせることを示すまで、長い時間を必要としなかった」と、上々のスタートを切ったと評価している。
南野にとって、最大の見せ場となったのは、2-2の同点に追いつかれて迎えた後半33分の場面だった。左サイドからのクロスがエリア内に入ると、絶妙なトラップでボールをコントロール。流れるようにスムーズな動きで反転して、鋭いシュートを枠内に放った。しかし、このシュートはインテルに加入したばかりのカメルーン代表GKアンドレ・オナナに阻まれてしまい、移籍後初ゴールは見送りとなる。このこぼれ球からの二次攻撃もオナナに防がれたモナコは2-2のまま、インテルとの親善試合を引き分けている。
南野が高い技術を示したシュートシーンだが、モナコの公式ホームページでは、まさかの誤認が起きてしまう。「ゴール前16メートルでボールを受けたマギネス・アクリオウチェは、完璧なプレーを見せて、ターンしてボールを打った。しかし、アンドレ・オナナが軌道上に入り、シュートをはじき返している」と、アカデミー出身の別選手のフィニッシュだと報じた。
残念ながら、公式から間違えられてしまった南野だが、デビュー戦から高い技術で見せ場を作った。その印象は確かで、モナコでのさらなる活躍に期待が膨らむ初戦となった。