神戸FW武藤嘉紀の“足裏チャージ”、なぜイエロー判定に? 識者が見解「フル体重は乗っていない」

神戸FW武藤嘉紀【写真:高橋 学】
神戸FW武藤嘉紀【写真:高橋 学】

神戸×浦和のワンシーン、武藤の大畑への足裏チャージシーンを検証

 スポーツチャンネル「DAZN」の人気番組「Jリーグジャッジリプレイ」の最新回が配信されたなか、J1リーグ第18節・ヴィッセル神戸対浦和レッズの一戦で、神戸FW武藤嘉紀の足裏チャージが警告にとどまった事象を検証。識者はレッドカードが提示されずに済んだことへ、見解を明かしている。

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 検証場面となったのは、前半36分過ぎのシーン。武藤が敵陣右サイドで浦和DF大畑歩夢へプレスに行くと、自身の左足裏が相手の左足すね付近を直撃。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入し、オンフィールド・レビューを実施した結果、井上知大主審はイエローカードを提示した。

 足裏での危険なタックルだったため、レッドカードが提示されても不思議ではなかったこのジャッジを、「Jリーグジャッジリプレイ」の最新回でFIFA・AFC・JFA審判インストラクターの深野悦子氏が検証。深野氏は警告にとどめたジャッジを支持したうえで、その理由をこう明かしている。

「足の裏を見せてアプローチはしているんですけど、結果的に足の裏で相手選手に行き切ったというとそうではない。足の裏が擦れてそのまま下に落ちている。力が相手にかかり切っていない。ただ悪いプレーではあるので、もしこれでレッドカードが出ていても納得はするけれども、細かく見ていくと警告かなと思います」

 警告か退場かを見極めるポイントとして、深野氏は足に動きに注目。武藤の足の動きはあくまで、スライスしたような印象であったため、一発レッドを免れられたジャッジは妥当とした。

 さらに「武藤選手は右足で立っていながら、左足でアプローチしているのでフル体重は乗っていないんです。大畑選手の足も立ち足ではないのでちょっと浮いていて、そういう意味では助かった。もし立ち足に行っていたら話は違った可能性はあります」とも指摘し、相手へのコンタクトの違いによって、ジャッジが大きく変わってくることを説いていた。

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