チェルシー、新体制補強第1号は米18歳GKか 獲得後に古巣へレンタルの可能性を英紙指摘
ポーランドにルーツのスロニア獲得後、すぐにシカゴ・ファイヤーへレンタルか
イングランド1部チェルシーは、5月にロシア人のロマン・アブラモビッチ前オーナーが退任し、新たにアメリカ人実業家トッド・ベーリー氏を筆頭とするコンソーシアムがクラブの新オーナーとなった。新体制での最初の補強が誰になるか注目を集めているなか、英紙「メトロ」は、チェルシーが米MLS(メジャーリーグサッカー)で活躍する18歳GKの獲得に近づいていると報じた。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、活動許可を受けていたものの、選手の獲得や新契約の締結を禁じられていたチェルシー。ドイツ代表DFアントニオ・リュディガーやデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンと契約延長交渉ができず、主力を移籍金ゼロで失うことになった。
チームの立て直しが求められるなか、チェルシーはシカゴ・ファイヤーのアメリカ代表GKガブリエル・スロニナの獲得に近づいているようだ。14歳の時にシカゴ・ファイヤーとプロ契約を結んだ18歳は、MLSの史上最年少先発GK記録を更新した。ポーランドにルーツがあることからポーランド代表からも招集がかかったが、アメリカ代表としてプレーする決断を下している。
今シーズンの活躍で、欧州のビッグクラブの関心を集めたスロニナだが、スペイン1部レアル・マドリードとチェルシーの2クラブが、獲得への動きを本格化していた。当初、レアルが優位な位置にいたと思われたが、彼らのオファーがシカゴ・ファイヤーに拒否され、チェルシーにチャンスが訪れたという。
移籍のエキスパートであるファブリツィオ・ロマーノ記者によれば、西ロンドンのクラブは、契約をまとめるのに「かなり近い」位置におり、可能な限り早く契約を結ぶ予定だという。移籍が実現すれば、ベーリー氏体制で最初の補強になる。
なお、スロニアの獲得には850万ポンド(約14億円)がかかる見込みだが、チェルシーはトップチームでのプレー機会を与えるために、獲得後もすぐにシカゴ・ファイヤーへスロニアをレンタル移籍させるという。リュディガーやクリステンセンを失い、補強が求められるチェルシーの守備陣だが、夏の移籍市場を終えた時、どのような顔ぶれが揃っているだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)