森保監督、久保のディフェンスを評価 “食らいつく守備”に好感「凄く良かった」

日本代表の森保監督とMF久保建英【写真:Getty Images】
日本代表の森保監督とMF久保建英【写真:Getty Images】

A代表で待望の初ゴール、久保のパフォーマンスに森保監督が言及

 日本代表の森保一監督は、6月10日のキリンカップ初戦ガーナ戦でA代表初ゴールを決めたMF久保建英について、試合後の記者会見で「意識は変わっているし、もともと高い意識を持っているけど、これを続けてほしい」と話した。

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 久保は少年時代にスペインの強豪バルセロナの下部組織で育ったこともあり、日本サッカー期待の存在として長らく注目を浴びてきた。東京五輪代表世代であり森保監督の指揮下では両チームの戦力として招集されてきたが、A代表では2019年6月9日の国際親善試合エルサルバドル戦でデビューしてから約3年、17試合目の起用になった。

 インサイドハーフで起用された久保は前半、FW堂安律、DF山根視来とのコンビネーションで山根の先制ゴールに絡んだ。そして2-1で迎えた後半28分、左サイドをFW三笘薫が縦に突破して入れたマイナスのボールに合わせると、シュートは相手にもあたりながらゴールへ。これが嬉しいA代表初ゴールになった。

 そうした連携での攻撃に絡んだ部分が出たことで、より久保が相手に脅威を与える存在になれると森保監督は指摘している。

「個の力で何とかしようというのはこれまでもあったが、チームの戦い方のなかで攻守とも献身的に連携、連動の使い分けながら戦っていたことが結果につながったかなと思う。攻撃の部分では自分でゴールを取るため、個で仕掛ける選択肢しかないこともあったが、周りを使うことで相手に選択肢を作って的を絞らせない攻撃で個の力も出せ、チームの攻撃も出た」

 この6月の代表活動に「一皮むけてほしい」という久保へのコメントも残していた森保監督は「意識は変わっているし、もともと高い意識を持っているけど、これを続けてほしい。1試合だけですべてが変わることはない。期待に応えられるように続けてほしい。日本のサッカーファンも成長に大きな期待を寄せていると思う。彼にとってすごく大変だろうけど、期待されることはプロ選手として素晴らしい、誇りになること。成長していってほしい」と、先を見据えた言葉を残した。

 インサイドハーフでの起用により「守備の部分では、パラグアイ戦では1対1の部分で少し強度が出せない、こぼれ球が遅れたところがあったが、自分の責任の中で相手に局面で食らいつく、しぶとく後手を踏んでも食らいつくというトライは凄く良かった」と、チームとして戦う部分を重視する指揮官へのアピールにも成功したようだ。久保がカタール・ワールドカップ(W杯)でどれだけの存在感を見せられるか、まずはスタメン争いに再び名乗りを上げたと言えそうだ。

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