驚異の“俯瞰2次元目線” C大阪・清武弘嗣の“30m級スルーパス”を元日本代表DFも絶賛「天才にしかできない」

C大阪の清武弘嗣【写真:Getty Images】
C大阪の清武弘嗣【写真:Getty Images】

大阪ダービーでアダム・タガートのゴールをお膳立て

 セレッソ大阪の元日本代表MF清武弘嗣は、5月21日に行われたリーグ第14節ガンバ大阪との“大阪ダービー”で同点弾の起点となり、3-1で制した。ボールの精度、コースともに完璧だったスルーパスを、元日本代表DF栗原勇蔵氏も「天才にしかできない」と称えている。

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 ホームのC大阪は前半33分、G大阪FW山見大登に先制ヘッドを決められビハインドを背負う。それでも後半13分にMF奥埜博亮がゴール前へ運んだ流れからFWアダム・タガートの得点で追いつくと同21分、DF山中亮輔の左クロスを奥埜が頭で合わせて逆転に成功。同アディショナルタイム4分にも、奥埜が駄目押し弾を決めて勝負を決めた。

 そんな試合で、10番を背負う清武が披露した圧巻スルーパスが話題となった。アダム・タガートの同点ゴールシーンの直前、カウンターの場面で右サイドのDF松田陸から中央でパスを受けた清武は、前線にスルーパスを供給。相手2人が縦に並んだその間を通すと、ボールは大外を周りながら奥埜の足もとへピタリと届けてみせた。

 パスの出し手から受け手までの距離は、およそ30メートル。その距離間を精度、タイミングとも完璧に通したことから、SNS上では「さすがだわ」「異次元」「凄まじい技術の詰まったパス」といった賛辞が寄せられていた。

 元日本代表DF栗原氏も「ボールの置き場所、ちょっとした身体の向き、パスの軌道を走りながら瞬時に計算して実行に移せるのは天才にしかできない。ボールを受けてから考えていたら、絶対にこのパスは出せないですからね。上から見ている“2次元目線”をピッチ上でできる人は限られていて、清武はそれをハイレベルにやっています」と絶賛している。

 やはりC大阪の中心には、10番の清武がいるのは間違いない。

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