「クボが危険になり始めた」 マジョルカ久保が“流れ一変”、ラージョ戦の攻撃活性プレーに現地注目

ラージョ戦で途中出場となったMF久保建英【写真:Getty Images】
ラージョ戦で途中出場となったMF久保建英【写真:Getty Images】

2-1劇的勝利のラージョ戦で途中出場、攻撃に流れ呼び込む

 スペイン1部マジョルカは現地時間5月15日、ラ・リーガ第37節でラージョ・バジェカーノと対戦し、終了間際の勝ち越しゴールにより2-1で勝利した。日本代表MF久保建英は後半途中からピッチに立ち、攻撃を活性化。得点には絡めなかったものの、そのプレーにスペインメディアも注目している。

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 前節終了時点で降格圏の18位に沈んでいたマジョルカが、ラージョとのホームゲームで意地を見せた。勝たなければ他会場の結果次第で降格が決まる可能性があったなか前半12分、左サイドからのクロスをFWベダト・ムリキが頭で合わせて幸先良く先制。その後、ラージョの攻勢をGKマヌエル・レイナの好守などで凌ぐも、後半15分にセットプレーから同点ゴールを許す。

 それでも、負けられないマジョルカは粘りを見せる。後半アディショナルタイム2分、右サイドからDFパブロ・マフェオが上げたクロスに対し、FWアブドン・プラッツがファーサイドで反応。相手のマークに遭いながらも左足シュートをゴール右へ流し込み、土壇場で勝ち越しに成功した。これが決勝点となり劇的勝利を飾ったマジョルカは、勝点36でカディスと並んだものの、直接対決の成績で上回り残留圏内の17位に浮上している。

 この一戦でベンチスタートとなった久保は、後半19分から途中出場を果たした。右サイドに入ると積極的に攻撃へ絡み同26分、味方のコーナーキックが流れたところでペナルティーエリア外から左足ボレーで相手ゴールを強襲。さらに同40分、敵陣ゴール前で相手3人とマッチアップした場面では、そのまま右へボールを持ち出しゴールへ迫る。最後は右足シュートを狙うも枠を捉えきれなかった。

 結果での貢献とはならなかった久保だが、攻撃に流れをもたらした働きぶりにスペイン紙「マルカ」も注目。マッチレポート記事では「アギーレ監督がベンチを動かし、完璧な形で現れた。クボが危険になり始めた」と、指揮官の起用に応えたことを指摘。後半途中出場後のプレーに対しては、国内ファンからも「久保が流れを変えた!」「久保が入ってから見違えるように変わった」「流れを上手く変えた」との声が上がった。

 何とか勝ち点3を積み上げたマジョルカは、22日の最終節でオサスナと対戦(アウェー)。勝てば自力での残留が決まる運命の一戦で、久保がどのような役割を果たせるかに注目が集まる。

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