バッカの移籍交渉が進まないミラン 資金獲得のため“生え抜きの星”売却に方針変更か

チーム唯一の伊代表としてEUROに出場したデシリオに、放出の可能性が浮上

 中国企業との身売り交渉が進まないACミランは、補強費捻出のためにコロンビア代表FWカルロス・バッカの放出に動いていたが、代わりに欧州選手権(EURO)にイタリア代表として唯一招集されたDFマッティア・デシリオの売却に動いていると、イタリア地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。

 ミランの親会社フィニンベスト社は、中国企業グループとの身売りで合意に達したはずが、交渉は一向に進展していない。強化資金が不足しており、ミランは補強のためにコロンビア代表FWカルロス・バッカの放出を迫られるという事態に陥っていた。

 そしてウェストハムから移籍金3000万ユーロ(約35億円)のオファーが届き、ミランも放出に合意していたが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場を熱望するバッカはこれを固辞。その後、CL出場権を持つチームからのオファーがないため去就問題は暗礁に乗り上げていた。

 最新のレポートによれば、状況の打開を図るクラブは“生え抜きの星”であるデシリオの放出を検討しているという。現在イタリア人選手を中心にしたチーム作りを掲げているミランで、皮肉にもEUROでチーム唯一のイタリア代表となり、将来を嘱望される万能サイドバックが売却候補に挙がっているようだ。

 

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