バイエルン、怪物ハーランド争奪戦から撤退へ カーンCEO「我々の財力を超えた」
資金的な問題から獲得困難、移籍が噂のレバンドフスキ残留を熱望
バイエルン・ミュンヘンはドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドの争奪戦から撤退を余儀なくされたようだ。オリバー・カーンCEOは移籍の噂が浮上しているポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキの残留を望んでいる。
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ドルトムントでゴールを量産するハーランドは今夏の移籍市場における目玉選手の1人で、レアル・マドリードをはじめとしたメガクラブへの移籍が噂されてきた。同選手の代理人を務めるミノ・ライオラ氏はハーランドの移籍先となりうるクラブはレアルとバルセロナ、マンチェスター・シティ、バイエルンの4クラブだけと明言している。
英紙「デイリー・スター」によれば、イングランドのシティがハーランドに対し、ボーナス込みで年俸総額40億円を越える巨額オファーを提示したという。鍵を握るのはやはり資金力となりそうだが、バイエルンはどうやら争奪戦から手を引くことになりそうだ。スペイン紙「AS」によると、バイエルンのカーンCEOがドイツテレビ「SPORT1」の番組「Doppelpass」でハーランドについて次のように語ったという。
「ハーランドは素晴らしいストライカーで、将来的に非常に興味深い選手だ。だが、我々の財力を遥かに超えたところにいる。金銭面の問題は我々の想像を超えてしまっている」
バイエルンでは2023年までの契約を残すレバンドフスキのバルセロナ移籍の噂が過熱していている。ハーランドの獲得に手が届かないとなれば手放すわけにはいかないだろう。カーンCEOは33歳のストライカーの残留を熱望している。
「彼(レバンドフスキ)にはできるだけ長くバイエルンに残ってほしいと思っている。しかし、バイエルンもパンデミックによって非常に苦しい2年間を過ごしてきた。経済的な面で問題が生じている。彼の年齢のこともあるし、我々は考えなければいけない。だから時間がかかっている」
UEFAチャンピオンズリーグでは2季連続でベスト8敗退に終わったバイエルン。欧州での競争力を維持するためには頼れるストライカーの存在は必要不可欠となる。この夏、クラブは新戦力の獲得ではなく、ポーランド代表FWの慰留に全力を尽くすことになるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)