「歴史的な3度目の優勝を」 浦和、ニューヒーロー誕生でACL初戦快勝…王者奪還へ好発進

浦和を率いるリカルド・ロドリゲス監督【写真:(C)AFC】
浦和を率いるリカルド・ロドリゲス監督【写真:(C)AFC】

今季加入の松尾がACLデビュー戦で大活躍

 浦和レッズは15日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)初戦、ライオンシティ・セーラーズ(シンガポール)戦に4-1で快勝した。試合後のリカルド・ロドリゲス監督は「レッズとしては歴史的な3回目の優勝を達成できるように」と、先を見据えた。

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 浦和は2007年と17年にこの大会を制し、19年は準優勝。現行形式になった02年以来、優勝2回はアジア最多タイ、決勝進出3回はアル・ヒラル(サウジアラビア)の4回に次ぐ成績と相性の良さを見せている。昨季の天皇杯を制し、3シーズンぶりにアジアの舞台に戻ってきた。

 その浦和は前半8分にMF江坂任のクロスをFWキャスパー・ユンカーが合わせて先制すると、同15分にはMF松尾佑介のラストパスを江坂が決めた。1ゴール1アシストの江坂は「良い形で左サイドを突破できてキャスパーの動きも見えた。あとはキャスパーがしっかり決めてくれた。良いクロスを上げられたと思う。自分の得点は松尾が深くまでえぐってくれたので、そこを上手く合わせられた」と振り返った。

 さらに浦和は同42分にMFダヴィド・モーベルグが強烈ミドルで追加点。直後にそのモーベルグのミスキックがオウンゴールになってしまったものの、後半開始2分にモーベルグ、MF伊藤敦樹とつないで、伊藤のラストパスを松尾が押し込んで4-1に。その後はチャンスを生かしきれなかったが、5人の交代枠も使い切って初戦を快勝した。

 ロドリゲス監督は試合を振り返り「昨日の記者会見でも、こういった大会での最初のゲームは勝つことが非常に大事だという話をしましたが、それを達成できました。改善点は常にあるものですが、試合を通していい戦いができた」とコメント。そして「これからも次の試合、さらに勝っていけるようにしていきたいです。この大会でチャンピオンになることを期待されていますし、レッズとしては歴史的な3回目の優勝を達成できるように考えています」と先を見据えた。

 また、浦和の下部組織から仙台大学、横浜FCを経て今季移籍加入の松尾は、この試合で1ゴール1アシストで浦和での初得点。ACLデビュー戦を「試合前はACLという大会に非常に興奮していましたし、それをピッチの上でプレーで示せたことは非常にいいことだと思いますが、現状に満足せず、次の試合も勝利を目指していきたい」と話した。

 同組のもう1試合は、大邱FC(韓国)がユースチーム主体で臨んだ山東泰山(中国)に7-0の大勝。浦和は次戦で山東と対戦し、その後は首位通過のライバルと目される大邱との連戦に臨む。ロドリゲス監督は以前にタイで指導者としてキャリアを積んだだけに「このピッチはよく知っています。こういう気候の中、難しいところもありました」と話す。外国人枠の関係でこの試合のメンバー外になったFWアレックス・シャルクの起用も含め、中2日が続く厳しい日程でのローテーション起用なども注目される。

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