ポステコグルー監督は首位を走るセルティックで指揮を執る

　アンジェ・ポステコグルー監督の手腕はプレミアリーグ王者からも高く評価されているようだ。米紙「ニューヨーク・タイムズ」の記者、ローリー・スミス氏が明かした。

　オーストラリア代表監督などを歴任してきたポステコグルー監督は2018年から2021年までJ1横浜F・マリノスを指揮。2019年シーズンにはJ1制覇を成し遂げた。日本での実績を引っ提げ、昨夏にスコットランドの名門、セルティックの新監督に就任した。

　セルティックは昨季、宿敵レンジャーズによってリーグ10連覇の夢を絶たれたが、今季はポステコグルー監督の下でリーグカップを制覇。リーグ戦でも32節を終えた時点で首位を走るなど好調を維持している。

　ニューヨーク・タイムズのサッカー担当記者、スミス氏によれば、ポステコグルー監督の手腕はあのマンチェスター・シティも高く評価しているという。同氏は英公共放送「BBC」のラジオ「5ライブ・スポーツ」で次のように語ったという。

「アンジェ・ポステコグルーがシティでの仕事を得ることはないだろうが、シティには彼を非常に高く評価している人がかなり多い。それは彼が指導者の世界でどれだけ評価されているかを物語っている。彼はシティ・フットボール・グループ（CFG）の横浜F・マリノスでも働いていた。

　彼ら（シティ）はポステコグルーのことを本当に優秀な監督だと考えている。もし、今年か来年の夏にペップ（ジョゼップ・グアルディオラ監督）がチームを離れ、後任にポステコグルーが招聘されたらそれは驚きだが、彼は非常に才能のある監督だと考えられている。（グアルディオラの後任となるのは）不可能とは言わないが、それはサプライズだろう」

　スミス氏はポステコグルー監督にUEFAチャンピオンズリーグでの経験がないことを理由として挙げ、シティがポステコグルーを招聘する可能性は低いと話しているものの、指導者として高い評価を受けていると語った。

　昨季レンジャーズをリーグ制覇に導いたスティーブン・ジェラード監督はその後、プレミアリーグのアストン・ビラに引き抜かれている。ポステコグルー監督もいきなりシティへ渡るのは現実的でないとしても、スコットランドでの成功を足がかりに有力クラブへステップアップする可能性は十分にあるはずだ。