「なかなか手で行けない」 山形GKの“一発レッド”判定、元日本代表DFは競技ルール“適用ミス”認定をどう見る?

岡山戦で退場処分となったGK後藤雅明(写真は2021年のときのもの)【写真:Getty Images】
岡山戦で退場処分となったGK後藤雅明(写真は2021年のときのもの)【写真:Getty Images】

元日本代表DF栗原勇蔵氏は山形GK後藤のとっさの判断を評価

 Jリーグは4月4日、J2リーグ第8節のモンテディオ山形対ファジアーノ岡山の一戦(0-1)で、山形GK後藤雅明が一発退場処分を下されたジャッジに対し、競技規則の適用ミスがあったと発表した。元日本代表DF栗原勇蔵氏は、「選手としてはダメージもあるでしょうけど、きっちり認めてもらうことで切り替えられると思います」と語っている。

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 山形対岡山の一戦では、前半10分過ぎのジャッジへ疑惑の目が向けられていた。山形GK後藤は、DF半田陸のバックパスが無人のゴールに向かった際、右手で掻き出し難を逃れたが、このプレーに対して清水修平主審はレッドカードを提示し、一発退場を命じた。

 競技規則の第12条には「ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、認められていないにもかかわらず手や腕でボールを扱った場合、間接フリーキックが与えられるが、懲戒の罰則は与えられない」との記述があり、競技ルールの適用ミスの可能性が浮上。山形側も声明を発表する事態に発展していた。

 Jリーグは4月4日、このジャッジについて「勝敗の決定に影響を及ぼす、担当審判員による明らかな競技規則の適用ミスがあったことが確認されました」と発表。当該試合の取り扱いについては、日本サッカー協会(JFA)を通じて国際サッカー評議会(IFAB)にも確認し、速やかに協議したうえで決定するとしている。

 栗原氏は、「一瞬の判断を迫られるなかで、あのプレーをしなければ完全に(オウン)ゴール。GK(後藤)もナイス判断をしたのに退場は気の毒でした。バックパスが頭にあって、あの場面ではなかなか手で行けないですからね。バックパスのファウルを取っているので、審判陣は競技規則を完全に把握してなかっただけだと思います。選手としてはダメージもあるでしょうけど、きっちり認めてもらうことで切り替えられると思います」と、後藤の複雑な胸中をおもんぱかっていた。

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