三笘薫の“衝撃ドリブル”のカラクリは? 金田喜稔が解説「日本にいないタイプ」「最初から使ってほしい」

「右足アウトサイドの正確なキック」も武器、同じフォームで相手を幻惑

 オーストラリア戦に途中出場し、短時間で強烈なインパクトを残した三笘だが、金田氏はさらなる活躍が期待できると太鼓判を押す。その理由の1つが、ドリブラーとしてだけでなく、パサーとしても非凡な才能を秘めている点だ。“同じフォーム”からドリブルとパスを使い分けられるなか、そこに味方の動きが絡めば相手をさらに幻惑できると分析する。

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「右足アウトサイドの正確なキックを得意としている点も、ドリブルの幅を広げている。同じフォームからドリブル、右足アウトサイドキックを使い分けられる。周囲の味方が三笘の特徴を熟知していれば、それに合わせてスペースを作ったり、動き出して相手を牽制することができるので、三笘の持ち味は一層生きる」

 昨夏の東京五輪では、メキシコとの3位決定戦(1-3)ではドリブル突破からゴール。怪我の影響で出場機会は限られたものの、森保監督の前で持ち味を存分に発揮した。同年に海を渡り、ベルギーでも研鑽を積むなかで武器のドリブルを磨くとともに、守備面も着実に向上している。

「これだけ結果を出しているわけで、もう最初から使ってほしい。東京五輪の3位決定戦もそうだし、今回の大一番でも短い時間で活躍した。森保監督は当然それも見ている。もうスタメンに抜擢してもいい頃合いだろう」

 すでにW杯出場を確定させた日本は今月29日、ホームでベトナムと対戦する。指揮官が送り出すスタメンメンバーに注目が集まりそうだ。

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金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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