南野は「来季リバプールにいない」 定位置奪取への“壁”を英識者指摘「100パーセントだ」
スター揃いのリバプールで「彼はビッグゲームに先発出場する術はない」と断言
イングランド1部リバプールに所属する日本代表MF南野拓実は、今シーズンのリーグ杯でチーム最多4ゴールを記録。3月2日に行われたFA杯5回戦のノリッジ戦でも2ゴールを記録し2-1の勝利に貢献したなか、かつてリーズ・ユナイテッドなどでプレーした解説者のFWノエル・ウィーラン氏は、南野に移籍を勧めている。英メディア「Football Insider」が報じた。
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2020年1月にリバプールに加入し3年目を迎えた南野は今シーズン、リーグ戦での出番が限られる一方、国内カップ戦で活躍。リーグ杯では、決勝のチェルシー戦(0-0/PK11-10)でこそ出場機会を得られなかったが、準決勝までの全5試合に出場して4得点を記録し、タイトル獲得に貢献した。
その決勝から先発10人を入れ替えたFA杯5回戦のノリッジ戦で、南野は右ウイングで先発すると、チームの全ゴールを叩き出す活躍を示した。今シーズン、わずか8試合しか先発していないなかでも、先発した試合で計6ゴールを記録。世界屈指の強豪でアピールを続ける一方、ウィーラン氏は今季限りでリバプールを離れるだろうと予想している。
「来シーズンはリバプールにいないと思っている。素晴らしい記録を残していることよりも、彼のような年齢で頻繁にプレー機会を得られていないことがポイントだ。若くて、台頭したばかりであったり、キャリアの最後を迎えていたりしたら、バックアップの選手として活躍することも嬉しいだろう。特に、あれだけ素晴らしいチームにいればね」
国内カップ戦では貴重な働きを示しているものの、主力としての地位を確立し切れていない南野の現状を、ウィーラン氏は指摘。さらに、熾烈なポジション争いを強いられるシチュエーションを踏まえ、定位置奪取への“壁”があるとしている。
「南野のようにキャリアのピークにいるならば、継続的に当たり前のように先発しないといけない。リバプールが、より多くの大会に出場すればするほど、彼は出場機会を得られるだろう。でも、モハメド・サラー、サディオ・マネ、ディオゴ・ジョッタ、ルイス・ディアスがいる現状で、彼はビッグゲームに先発出場する術はない。だから彼は夏に移籍すると思う。100パーセントだ。プレミアリーグではなく、国外に行くかもしれない。でも、彼は行くだろう。素晴らしい選手だし、リバプールでは十分な時間が得られないからね」
リバプールとの契約は2024年6月まで残っている南野だが、27歳というキャリアの絶頂期にいるなかで、“カップ戦要員”という立場を今後も受け入れるのか。移籍先の選択肢を増やすためにも、与えられた出場機会で結果を出し続けるしかない。
(FOOTBALL ZONE編集部)