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「“この男がいる”という圧倒的な存在感」 元日本代表GKも感服する38歳ブッフォンの円熟の技とは
GKの活躍が光ったEUROでも、ブッフォンは別格と語る土肥氏
フランスで開催された欧州選手権(EURO)を制したポルトガル代表は、圧倒的な得点力を誇るレアル・マドリードFWクリスティアーノ・ロナウドを擁しながら、90分間での勝利はわずかに一度。勝負強さと堅守を武器に、メジャートーナメントで初の頂点にたどり着いた。その粘り強い戦いは今回のEUROを象徴するものとなったが、改めて全体の戦いぶりを振り返ると、各国代表GKの圧倒的な実力がクローズアップされる大会となった。
元日本代表GKとしてジーコジャパンに名を連ね、Jリーグでもベストイレブンに輝いた経験のある土肥洋一氏(現・東京ヴェルディGKコーチ)は、そのなかでも下馬評の高くなかったイタリア代表をけん引し、前回大会覇者スペイン代表を下しての8強進出を果たしたユベントスGKジャンルイジ・ブッフォンの凄みについて語った。
「ブッフォンは圧巻でしたね。パフォーマンスの部分で言ったら、全盛期に比べるとさすがに落ちている。プレーするエリアが少し狭くなっている。飛び出すか、どうかという判断の部分で、以前なら前に出ていたであろう浮いたボールに対して、少しステイするシーンもあった。でも、そうやって自分の状態を客観的に判断してプレースタイルを変えていける。そこがブッフォンの凄いところです」
“史上最強守護神”と呼ばれる38歳のブッフォンの円熟味について、土肥氏はこのように語った。16歳で当時セリエA強豪のパルマでデビューした守護神は、経験を重ね、プレースタイルを徐々に変えていったという。年齢による身体能力の衰えとともにプレーエリアは狭くなったものの、それでも卓越した読みと冷静さでゴールを割らせない。
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