「落ち着いている」 浦和GK西川周作、2年ぶりの主将就任で昨季引退の阿部勇樹から受けた助言とは?

2年ぶりにキャプテンに就任したGK西川周作【写真:轡田哲朗】
2年ぶりにキャプテンに就任したGK西川周作【写真:轡田哲朗】

昨季からの“変化”に自信「レベルアップしていきたい」

 J1浦和レッズで2年ぶりにキャプテンに就任した元日本代表GK西川周作は、2月12日に行われる富士フイルム・スーパーカップのオンライン前日会見に出席し、「今年の浦和レッズは違うぞと見せるチャンス」と、笑顔を交えながら話した。

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 浦和は就任初年度のリカルド・ロドリゲス監督の下で天皇杯を制覇。それにより、リーグ優勝の川崎フロンターレとスーパーカップで対戦することが決まった。西川は昨季、東京五輪メンバーにも選出された若きGK鈴木彩艶との激しいポジション争いで、一時はリーグ戦のスタメンを外れる時期もあったが、安定感を取り戻してシーズン後半は正GKの座を奪い返した。

 そして、2020年シーズン以来のキャプテンに指名されると、「前回よりも落ち着いていると思う。特別ああしよう、こうしようはない。リーダーシップをとれる選手がたくさんいるし、経験のある選手がいるなか、みんなをまとめていきたい」と話す。昨季限りで現役を引退し、今季からユースチームのコーチに転身した元日本代表MF阿部勇樹からも「自分らしく」という助言をもらったと話した。

 今季の浦和はGKコーチにスペイン人のジョアン・ミレッ氏を招聘した。西川は「一度やってきたことをリセットして、頭をクリアにした状態で聞いてくれ」という言葉があったとし、沖縄県トレーニングキャンプでも「昨シーズンのプレーを彼なりに分析してくれて、1つ1つのキャッチング、ポジショニング、移動の手段、クロスボールへの入り方、プレーというよりも講義を受ける時間が長かった」という。

 一方で、細かい技術を確認、修正したことを実戦に持ち込むチャンスでもあり、「意識してやってきたことをプレーに変えて表現したい。ポジショニングに対しても、新しい世界が見えているという手応えがある。そこには特にトライしたい。昨年と少し変わってくると思う。それを感じてもらえれば嬉しい。新しいことをやるなかで、良いことばかりではないだろうけど、課題が出れば修正して良くなっての繰り返し。レベルアップしていきたい」と、試合を心待ちにしている。

 西川自身は、11月に行われるカタール・ワールドカップ(W杯)の代表メンバー入りも大きな目標になる。そして、クラブは2006年以来のリーグ優勝を明確な目標と掲げる。近年のJリーグ王者と言える川崎との注目を集めるゲームに向け西川は「Jリーグを盛り上げるうえでも明日の試合からピッチの上で頑張りたい。勝利への執念、強い集団になっていきたい」と、好スタートを誓った。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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