セネガル代表マネ、“涙のサラー”との感動シーンの会話を告白 「同じクラブでプレーできて誇り」

アフリカネーションズカップの決勝を戦ったFWモハメド・サラーとFWサディオ・マネ【写真:AP】
アフリカネーションズカップの決勝を戦ったFWモハメド・サラーとFWサディオ・マネ【写真:AP】

試合中のPK失敗後、チームメイトたちにかけられた言葉も明かす「負ける時も、勝つ時も一緒」

 アフリカネーションズカップ決勝が現地時間2月6日に行われ、セネガル代表がエジプト代表と対戦した。リバプールに所属するFWサディオ・マネのPK失敗もあり、試合は延長を含めた120分を終えても0-0のまま。PK戦の末、セネガルが勝利した。試合後、マネがリバプールのチームメイトであるエジプト代表FWモハメド・サラーと健闘を称える場面が話題になったが、会話の内容をマネが明かした。英地元紙「リバプール・エコー」が報じている。

 初優勝を目指すセネガルと、通算8度目の優勝を目指したエジプトの一戦は、リバプールのアタッカーの対決としても注目を集めた。前半7分、マネはPKのチャンスを得たが、これを失敗。セネガルはその後もボールを支配したが、なかなか決定機を作れない。対するエジプトも堅守を見せるセネガルの守備を崩せなかった。

 PK戦では、両チームとも4人目までを終えて3-2とセネガルがリードする。ここでPKを蹴る機会が回ってきたのがマネだった。試合中にPKを失敗していたが、ここではきっちりゴール左隅にシュートを決めて、セネガルを初優勝に導いた。

 前回大会では準優勝に終わり、悔しさを味わったマネも、この日は歓喜に包まれた。それでも、リバプールのチームメイトであるサラーの涙に気づいたマネは、肩を寄せて健闘を称えあった。この時、マネは自身が伝えたことを明かした。

「僕が彼に伝えたのは、彼が偉大な選手であることは変わらないということ。そして、同じクラブでプレーできていることを誇りに思う、ということだ。彼には多大なリスペクトを持っている。彼は、彼の国のためにすべてを出し切った。不運なことに、彼は勝つことができなかった。でも、それで彼の何かが終わるわけではない。また、2023年のアフリカネーションズカップを含めて、彼にはまだ多くのものを勝ち取れる可能性があることも話した。彼らは若いチームだし、いつか勝てるはずだ」

 試合後にサラーを勇気づけたマネだが、試合中にはセネガルのチームメイトたちに背中を押してもらったという。「僕が最初のPKを失敗した時、とてもショックだった。それでも、チームメイトが僕に駆け寄って『サディオ、僕たちは負ける時も、勝つ時も一緒だ。君がここまでどれだけのことをやってくれたかは、よく分かっている。前を向こう』と言ってくれたんだ。その言葉が、僕を強くしてくれて、2度目のチャンスで決めることができたんだと思う」と、PK戦で母国に初優勝をもたらしたシュートの裏話を明かした。

 ライバルとして戦ったアフリカネーションズカップを経て、再びリバプールで共闘することになるマネとサラー。マネの言葉は、今季すでに公式戦26試合で23得点を挙げているサラーにとっても、後押しになるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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