「1つのハプニングでした」 鈴鹿移籍のカズ、新天地初日に直面した「ストッキング事件」

元日本代表FW三浦知良【写真:(C)鈴鹿ポイントゲッターズ】
元日本代表FW三浦知良【写真:(C)鈴鹿ポイントゲッターズ】

支給物の中にサッカーストッキングがなくて衝撃

 JFL(日本フットボールリーグ)の鈴鹿ポイントゲッターズに期限付き移籍した“カズ”こと元日本代表FW三浦知良が1月31日、オンラインでの新加入会見を実施した。自身初のカテゴリーでの挑戦となるなかで、初日に直面した「ストッキング事件」を明かしている。

 J1最年長出場記録を持つ54歳の“キングカズ”は、2005年から横浜FCでプレー。プロ36年目の昨季、リーグ戦で1試合、カップ戦では出場3試合にとどまり、出場機会を求めて移籍を模索していたなかで、兄の泰年氏が監督兼ゼネラルマネージャーを務めるJFL鈴鹿へのレンタルが決まった。

 これまで日本国内では、ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)、京都サンガF.C.、ヴィッセル神戸、横浜FCに所属してきたカズ。4部に相当するJFLでのプレーは自身初のことで、チームの始動日となった1月31日には、早速Jリーグとの違いを感じる出来事があったという。

「今日、チームのウェアとかいろいろ支給されたんですけど、その中にサッカーストッキングが入っていなかった。サッカーストッキングは自分で用意してくださいと(笑)。JFLは厳しいなと思いました。スネ当てはどこに入れるんだろう……って(苦笑)。普通はストッキングがあってとめられるけど、今日は足首までのソックスしか履いていなかったので、自分でテーピングで巻いてとめました。1つのハプニングでしたね(笑)」

 新たなチームメイトたちとの会話では、“環境改善”についてもお願いされたと明かす。

「“ストッキング事件”の時に、『ここではこういうことが多いです。カズさん、なんとかしてください』と言われました(笑)。(吉田雅一)社長、笑ってないで、ストッキングを早急によろしくお願いします!」

 カズにとっては、JFLのサッカーも未知なる世界。「技術・戦術よりもハードワークと言われる」と語りつつ、「根本的なサッカーは変わらないとは思っています」と続けた。

「横浜FCを出て新たな挑戦をする時に、いろんなメディアの方やサポーターの方に声をかけてもらったり、注目してもらったりして、ニュースになることが年末年始多かった。それを考えれば、自分がJFLで戦うことの意義は、少なからず今までよりは大きいのではないかと思います。JFLのスタンダードからプロに変わっていくクラブ、それを選手として作って行ける楽しみがあります。皆のスタンダードになっていくためのきっかけになってほしい」

 54歳の大ベテランは、「ゴールは毎試合、自分が出た時は取りたい。何点という目標を立てるには、自分がどれだけ試合に出られるかによるので。数字を立てるのは難しいです。相手からしたら、(今年2月で)55歳の選手に(ゴールを)取られたくないと考えているはず。カズダンスに関しては“鈴鹿バージョン”となるか分からないけど、踊らせていただけるなら踊りたい」と、新天地での活躍に意欲を覗かせていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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